ボクのを開けると下柳投手でした。
「でかした!」
小梅おばさんがとても喜んでくれて、ボクも嬉しいです。
ボクのを開けると下柳投手でした。
「でかした!」
小梅おばさんがとても喜んでくれて、ボクも嬉しいです。
「今までで一番美味しいビールをどこで飲んだ?」
ビールって言っても、この間、おじさんと宴会で飲んだくらいで。
「だったら、この世で一番美味しいビールを飲みに行こう」
え、どこに?
「それは、甲子園球場や!」
「店を手伝いながら、マイクだけじゃない、
いろんな修行をするんやよ、ええか、ガンバリや!」
「はいっ!」
こうして、ボクの新しい日々が始まりました。
小梅おばさんは近所で「バクダン酒場」という
バーを経営しているそうです。
「お店のために、美味しいお酒と美味しい肴を
全国で探してきてちょうだい」
おばさんは、ボクに仕事をくれるらしいのです。
なんていい人なんだ。
お土産は、最近鳴子で一番イケてる
「こけしマッチ」にしました。
「これ、ほんの気持ちですが、鳴子からのお土産です」
東京では、おじさんが紹介してくれた、
小梅おばさんの所に下宿することになりました。
これが小梅おばさんです。
東京タワーです!
ふとボクは、宮城の歌人、小池光の歌を思い出しました。
バルサの木ゆふべに抱きて帰らむに
見知らぬ色の空におびえる