ボクはこけしです。

2009 年 6 月 10 日

e5ae9fe5aeb6e381aee58584e5bc9fe3819fe381a1宮城県鳴子温泉にある、実家に家族と住んでいます。

ずっと、ここで暮らしている兄弟や親せきもいますが、
密かにボクは夢を持っています。

東京にでたい。

いつの日か立派になって、故郷に錦を飾りたい。

ある日、僕は家を出る決心をしました。

旅立ちの日は、あいにくの雨。

2009 年 6 月 11 日

家を出るボク後ろで手を振り続ける母の、まるで涙雨のようで
ボクは最後まで、振り返ることができませんでした。

初めての温泉です。

2009 年 6 月 11 日

はじめての温泉気持ちよくて、なんだか生まれ変われそうな気がします。

ふぅ~

2009 年 6 月 11 日

ふぅ縲鰀

ボクが、この温泉ホテルに来たのは訳があります。

2009 年 6 月 11 日

おじさんのお相伴にあずかる

実はボクには都会に出て成功した、おじさんがいます。

そのおじさんが仕事でこのホテルに来ていると聞き、
訪ねたのです。
やさしいおじさんは、ボクを宴会の席に呼んでくれました。

うしろが、憧れのおじさん。

2009 年 6 月 11 日

憧れのおじさん

初めての温泉に初めての宴会。

2009 年 6 月 11 日

宴会で調子に乗るボク華やかな席に調子に乗ったボクは飲みすぎてしまいました。

すると、さっきまで酔っぱらっていたおじさんが、
急にボクをどやしつけました。

「おまえは、こんなところで調子に乗ってどうする!」
そんなおじさんを見たのは初めてです。

「俺はここを出てから、3年マイクの修行をしたんだ!」
初めて聞く話です。

「おまえも3年マイクをやってから、
やっとスタートラインに立てると思えっ!」

おじさんの言うとおり、修行をしてみます。

2009 年 6 月 11 日

言われたとおりマイクの修行

なにがあっても頑張ります。

2009 年 6 月 11 日

マイクに励むボク

東京へ向かう新幹線。

2009 年 6 月 11 日

新幹線の車窓ふとボクは、宮城の歌人、小池光の歌を思い出しました。

バルサの木ゆふべに抱きて帰らむに

見知らぬ色の空におびえる