デブゴン復活?

近年、香港合作アクションが続々公開。嬉しいことでやんス。

今朝起きて、こんな記事が飛びこんできました。
なーんと、「我的特工爺爺」と「危城」が邦題『おじいちゃんはデブゴン』と『コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝』となって日本公開されるとな!

ひゃー、びっくりというか・・・デブゴンかよ!とその古い愛称をもう一度出してきたことに、正直驚いております。

「我的特工爺爺」はサモハン久々の監督主演作だし、「危城」のほうはラウ・チンワン、エディ・ポン、ルイス・クー、ウー・ジンという豪華キャストだし、たくさんの人が観たいと思っていたのではないでしょうか。

実は両方すでに観ております。ブログに書こうかと思っていてメモしたままなんとなくそのままになっていました。多分、今までで一番デブゴンという名称がそぐわないタイトルかとも思うのですが。
うーむ。

《特工爺爺》(THE BODYGUARD) 香港予告
【危城 CALL OF HEROES】 香港正式預告片

今からこんな事を言うのは大変申し訳ないのですが、『コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝』という邦題は多分覚えられないと思います。なんとなく脳が覚えてくれそうにない。そう思うとこれって・・・と思った『ドラゴン×マッハ!』とかこの『おじいちゃんはデブゴン』の方がまだ覚えていられるのかなぁと。悩ましい。

最近、小規模ながらまた香港合作アクション映画がこうやって公開またはソフト化されるようになって嬉しいですね。

エディ・ポンの黄飛鴻「黃飛鴻之英雄有夢」も『ライズ・オブ・ザ・レジェンド ~炎虎乱舞~』となってソフト販売されるようだし、同じく視聴したウー・ジンくんの「戦狼」が『ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊』という邦題で発売済み(スコット・アドキンスもいるでよ)。ウー・ジンくんはたしか現在この続編「戦狼2」の撮影に取り掛かっていたはず。この流れは昨年の東京国際映画祭で観たダンテ・ラムの「湄公河行動」こと『メコン大作戦』も出そうな勢いです。

そういえば、今年2017年の大阪アジアン映画祭であのクララ・ウェイ姐さんのアクション主演作『MRS K』も『ミセスK』としてオープニング上映されるらしいじゃないですか!これは彼女の再ブレイク作となり、多くの映画祭で女優賞をもたらした「心魔」のホー・ユーハン(何宇恆)監督が、彼女にもう一度主演でアクションをさせるべくメガホンを取りました。アクション監督はアダム・チャン(陳中泰)、香港マレーシア合作。

女版『ヒストリー・オブ・バイオレンス』!!すっごく観たいのですが、残念ながら大阪に行く機会はない。絶対にこれ好きなヤツ!クララ姐さんの怒りの鉄拳を観たい観たい観たい。是非どこかソフト化してください、待ってます。
『ミセスK / MRS K』 予告編 Trailer

「心魔」といえば香港でBD買ってきたのにまだ封も開けてなかった。今度観よっと。

今、ノリにノッてるクララ姐さんは、昨年「幸運是我」(監督:羅耀輝)という作品でアルツハイマーに侵された初老の女性を演じいて、昨年香港で観ようとしたものの時間がどうしても合わなくて見送った映画。これも機会があったら観たいなぁと思っております。今、日本に入ってくる香港映画は圧倒的にアクション映画が多いのですが、アクションなしの作品も観る機会が増えて欲しいなと願うばかりです。

第35回香港電影奨の作品賞に選ばれたオムニバス映画「十年」も香港の劇場で観たものの、どうしても会話がまったく分らず、ニュアンスさえ汲み取れなかったものがひとつあるのです。日本語字幕欲しいです。

平日の午後に観たにもかかわらず、老若男女が詰めかけ満席、みんな涙を流しながら観ておりました。

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弾丸と共に去りぬ 暗黒街の逃亡者(原題・一歩之遥 2014年・中国)

中国のセクシー番長、チアン・ウェン監督・主演PV誕生。シュウ・ケイことスー・チーは永遠の輝き。

本作を大陸公開後しばらくして中国のPPVで観ようと試みたのですが、冒頭の、文章(ウェン・ジャン)、姜文(チアン・ウェン)先生、葛優(グオ・ヨウ)の延々続く台詞のやり取りに、私ごときの中国語では理解不能でわずか5分で断念。これは日本語字幕がないとワケ分らんと、待ってたらいつの間にか日本公開されていたようで。

ローグ・ワン』のベイズを観てから、思い出して検索したらすでにソフトになっており慌てて借りてきました。私が断念した部分を日本語字幕で観て、やっと何を話していたのかわかった次第。

文章君は、民国統帥(劉利年)の七男(ちなみに父親の方は本妻と6人の妾がおり、劇中ではロシアから来た第八夫人と結婚する)。冒頭から彼がイタリア人の女に屈辱的に振られた話を延々続ける。『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネよろしくウザギをなでながらその話を聞くのが姜文。侍従のように傍で控える葛優。

この七男の台詞で速攻、チアン先生の前の嫁(正確には元パートナー)がフランス人であったことを思い出す。海外留学したわけでもない中国に住む中国人で嫁がフランス人って知った時はぶっちゃけ凄いと思ったし、またその人と別れて年の離れた共演女優と結婚したというのも、ゲスな話ですが姜文というセクシーで魅力的な映画人に対しかなりの想像力を掻き立てる。そこへあの文章の恨みごとの台詞なので、「これは」と期待したのにそこは自然に霧散。とほ。

女を見返すためにオヤジの金をくすねてそれをマネーロンダリングしたいと言うドラ息子の願いを叶えるべく、チアン先生扮する主人公馬走日(マー・ゾウリー)は、でっちあげた美人コンテストを派手に開催、自らの幼馴染で娼婦の舒淇(スー・チー)を優勝させる。このショー場面がね、往年のハリウッドミュージカル仕立てでとても楽しいし、お約束のバズビー・バークリーもあるでよ。

ラウ・カーリョンの功夫映画にすらバズビー・バークリーを思い出す私がこれに喜ばないわけはない。おまけにミュージカルシーンがすべて舞台上の演出というあたりもトーキーになってから40年代までの往年のハリウッドミュージカルを意識したノリで、しかもそれを姜文が監督しているというのが、より一層興奮させました。おまけにチアン先生と葛優のステップつきっすよ。

ここで一段と光を放つのが優勝者となるスー・チー。『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』でもそうでしたが、本当にこのモダニズムファッションに身を包んだ彼女は素晴らしい、大好き。

このカラクリとその後の彼女のスターぶりは、好景気に狂乱する現代中国の芸能界と一部の特権階級の暗喩なのかなと思ったそばから、スーチーはマーに結婚しろと迫る。あら、男を踏み台にスターになりたい女でもないわけだ。純情じゃないですか。しかし彼女の求婚を断るマー。女は手にした銃の引き金を引くも弾切れでセーフ。大笑いした男女はアヘンをキメて月に向かってドライブ。

ぼんやり『華麗なるギャツビー』だとか、わざとおもちゃっぽく仕上げたCGとセットに『ワン・フロム・ザ・ハート』や『スウィーニー・トッド』を思い出しちゃったよ。

で朝気がついたら車は横倒しになり隣にいたはずの女が死んでいた。そしてそれを知ったマーは彼女を残したまま逃亡する。

と、ここからは知性のない自分には、ちょっと話と主人公マーのキャラクターが掴みづらくなってしまいました。時折、現代の官僚や大衆の欲求と拝金主義、法やマスコミなど、ふっと断片が浮かんでは消えてゆく。清を転覆させた国民革命の総括ととる評論もあるようですが、自分にはむしろそれになぞらえて現代中国を皮肉っているような感じがどうしてもしました。

チョウ・ユン(周韻、現・姜文夫人)演じる監督志望の統帥令嬢がマーに惚れ嫌疑を晴らそうとするところからまた迷子になりかけたのですが、最後彼女を殴ってまで自分のみで決着をつけようとしたところに、抗えない商業主義のなかにあって一縷の望みを芸術や映画に託したい希望が重ねられているのかと考えたりして。

が、それが正しいかどうかなんか分んない。とりあえずお召替えも多かったし相変わらずセクシーだったので、これはもう姜文PVでいいやと最終的には思ってしまったのでした。

そして一番強く残ったことは、相変わらず葛優にはドSだなぁということ。もともとドSで鬼畜な男姜文監督ですが、ほんと、葛優が好きなんだな。加えてこの人は奥さんが出るととたんに観念的なキャラにしてしまうということもわかった。

日本予告
香港予告

スー・チーは別人の吹き替えでしたね。

おまけ
チアン先生はとにかく声がセクシー、そこで彼の素敵なナレーション
大自然在说话:姜文 海洋|保护国际基金会(CI)
↑これが何かはここで

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トリプルX:再起動(2017年・米中合作)- ドニー・イェン 甄子丹

ネタバレなしのつもり。銃を撃つドニーさんが新鮮。一足早く新宿TOHOで行われた試写を観ることができました。ありがとうございます!

ローグ・ワンから約2カ月後、この映画が日本で公開されるとは、なんという素晴らしい追い風でしょうか。フォースはドニーさんとともにある!と言ってしまいたくなる日本でのドニー事情、というかこの流れは世界的なんですよね。やはりフォースは(略)。

いかにもアメリカ映画というポップコンムービーです。楽し~い。オープニングで主演ヴィン・ディーゼルの次にクレジットされた名前は胸熱。苦節三十数年、やっと・・・。

残念ながら、前作前々作も観てないけれど、別に関係ないでしょう!とタカをくくっておりましたが、その通りで無問題。まぁ、ヴィン様がかつてトリプルXと名乗っていたNSAエージェントだった、また続編では二代目トリプルXをアイス・キューブが演じていたということだけ知っていればよいのではないでしょうか。

キャストが多い。中でもこの映画は女性キャストが派手格好いい。
特に気に入ったのが、ルビー・ローズとディーピカー・パードゥコーンのとってもお美しいお姿。もうねド真ん中ですわ。その素敵なスナイパーぶりとガンカタ風味の腕前に私のハートも撃ち抜かれてしまいました、うふふ。

あとトニー・ジャーも出てるんだよ!そしてトム・ヤム・クンみたいなノリでパルクールしたり、ムエタイサマーソルトも健在。金髪めっちゃ似合ってるし。

ドニーさんも見せ場バッチリ。人類にとって最悪の凶器になる「パンドラの箱」を、肩の力を抜いて明るく強奪するあのキャラクターはご本人発案なんでしょうなぁ。

この映画の売りのひとつはその名の通り、Xスポーツの高手であるトリプルXのスタントアクションですが、ここでは予告にも登場した山スキーとともに海上をシーバイクでチェイスするという信じられないシークエンスがあります。

どうやらこのバイク、実在するもののようで。たまたま見つけたリアルシーバイクの動画に驚きました。ひぃ~、人間ってどこまですごいんだ。

アクションはノンクレジットながら、自身のシークエンスをドニーさんがコレオグラフしております。途中「お、こいつはカンフージャングルのあれかしら?」と思わせる設定があって、監督以下制作側がかなりドニー作品を気に入ってる事がうかがえます。実際、現場ではアクション部はもちろん、スタッフの多くが彼の映画を観ており、リスペクトしてくれたようです。何度も繰り返しになりますが、多分そこにいた誰よりもキャリアが長く実績があるのだから当り前と言えば当り前。

銃を撃つドニーさんも新鮮で、「同じことはやりたくない」ことを念頭に置いてこの役を引き受けたことがなんとなく分ります。とはいえ、ドニー・イェンショーケースとばかりに、ワンジャンプ3回蹴りとか、ぐるぐるパンチとかちゃんと入ってて、しかもぐるぐるに至っては、いつもより多めに回しちゃってます(笑)。

ドニーさんに限らず、とにかくアクションテンコ盛りのこの作品。ワイワイ仲間と観に行くのにピッタリかと思います。久しぶりにポップコーン食べたくなった!どうやらIMAXで上映する劇場もあるそうなので、ぜひとも友人を引き連れてIMAXで観たい。そして、ネイマール、かわいいよ、ネイマール。

さすが、ハリウッド大作だけあって日本全国一斉ロードショーです!
まずはOPクレジットの2番目に登場するDONNIE YENの文字に涙しましょう。
ほんとう、これを弾みに『イップ・マン 継承』の公開館の数がもっと増えることを切望しておりますよ。フォースよともにあれ!

『トリプルX:再起動』その2:ドニーさん小ネタ – ドニー・イェン
2017年2月24日公開。
日本公式サイト
日本予告編
メイキング
インタビュー
台湾予告

さて、長年功夫映画ブログを続けておられて、私も愛読してる『超級龍熱』ブログの知野二郎さんと先日『イップ・マン 継承』の試写会とこの『再起動』の試写会でご一緒になり、両日とも上映後にお話させていただく機会を得ました。

やはり、長年功夫バカ(ほめてる)を貫いていらっしゃるだけあって、その含蓄に恐れ入りました。私の方は普段ドニーさんのマニアックな話をする機会がまったくないので、ここで会ったが百年目、思い付くままに喋りまくってしまいましたよ。楽しかった~!!!!本当に楽しかった。多分今までの人生で一番たくさんドニーさんの話をしたに違いない(喜)。至福の時間でした。知野さん、心からありがとうございました。

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ローグ・ワン スター・ウォ―ズ ストーリー(小ネタ) – ドニー・イェン甄子丹

まだ冷めないローグ・ワン熱。そこでドニー・イェン限定小ネタでやんす。

どうも。ボーディがソウ・ゲレラの手下に連行されるジェダのファーストカットで、(彼等もこのジェダイが彫られた岩山まで来た事があっただろうか?と)すでにグッときてしまう私です。

おもしろいもので観る回数が増えるほど、少ない台詞を必死に読み解こうとするし、そこから劇中描かれていないことも色々妄想が膨らむ、ほんと楽しいローグ・ワン。そして近所のシネコンで大画面のドニーさんが見られるというめったにない機会を惜しむようにせっせと観に行ったりしております。

世間ではドニー・イェンという存在を知った方がケタ違いに増えたみたいで。知人と話していても、なにげない会話にドニーさんの名前が出ようとは!しみじみよかった!!!

どころか世界中のShipperのみなさんがチアルートとベイズに悶絶している様子も伝わってきて、心ひそかにガッツポーズをする自分。そっち方面はとんと縁のなかった(いや、三国志英傑伝があったか。共演は同じ姜文)ドニーさんでしたが、役者は映画の規模とキャラでファン層の広がりが全く違ってくるんだなぁと感心しております。ふふふ。

さて、あれから色々インタビュー動画を見たり記事を読んだりして、いまさらですがドニーさんに関しての情報を少し。

家族と5カ月も離れてロンドンで仕事をすることを渋ったドニーさん、お子さん達に「パパの葉問とスター・ウォーズだったら、どっちが観たい?」と訊いたら「スター・ウォーズ!」と即答され出演を決めたこと。盲目でその目がブルーなこと、そして棒を武器にすることはドニーさんの発案だったとは結構有名な話。

その息子さんのジェームズ君がハロウィンにチアルートのコスプレをし、北京でのプレミアでもそれで登場しておりました。
あれはドニーさんがルーカスフィルムに事情を説明して衣裳の資料を送ってくれるよう頼んだところ、ドニーさんの衣裳に使用したテキスタイルも送ってくれて、自らの会社バレッタ・フィルムで制作したそうです。これって多分世界にひとつしかないミニサイズのレプリカってことですよね。すごっ。

そして出演を決めたもうひとつの要素。
すでにドニー作品をご覧になっていた監督とのデスカッションで「アクションというより、あなたの人となりに合った役なんだ」と熱く語られて陥落したようです。常々、違うことにチャレンジしたい、俳優として成長したいと言う彼のツボを監督はうまく突いた結果となったようです。

時々ドニーさんが話す、「役者として認められたい」という欲求は、過去多くのアクション俳優が辿ってきたのと同じ境地なのかなぁなんて思ったりもして。

キャリアの多くをアクション要員としてしか見てもらえず、ヘタすると役の人格すら疎かにされてきただろうことを考えるとその欲求はしごく当然ですが、一方でかくも(色んな意味で)アクション俳優はグラビアアイドル出身女優に似た軌跡を描くことよ、とも感じております。この先ドニーさんがまた違う心境に至る日が来るのなら、それも楽しみにしたい。まだまだ変化し続けますよこのお人は。

アクションの現場では、アクション部がなにかにつけ「ドニー兄貴、これでいいっすか?」と微に入り際に入りお伺いを立ててくれたそうで、ブレイド2の時に味わったのと全く違う感触を今回は得られたようで一安心です(これ一番重要)。間違いなくそこにいた誰よりも経験豊富。下手すれば彼等が生まれる前からアクション映画撮ってるって、みーんな知ってるんですもんね当り前です。やっと世界が追い付いてくれましたよ。

そしてそのアクションは、香港で撮るより遥かに少ない時間で撮った短いシークエンスながら、初めて観る人達に強い印象を残したようで本当に喜ばしい限りです。

今はちょっと検索するとザクザクドニーさんのアクション動画が出てきますからね。これを機会に彼の本気のアクションに初めて触れてぶったまげている人が世界中にいることが嬉しいです。私が観ておしっこチビリそうになったあのコーフンを初めて味わっている人がいるのかと考えると、なぜかとっても羨ましい。

一番印象に残ってるのは I fear nothing. All is as the Force wills it. という台詞だそうで。「どんな俳優もこの台詞を言うことには抗えないよね」とご本人。

ギャレス監督がドキュメンタリー方式で撮影しエキストラにも好きに動いてもらったというのは、日本語の記事にもありましたが、ベイズとのやりとりもかなり自由にアドリブをかましていたそうです。残念ながらカットの憂き目に遭ってしまったシークエンス。
ベイズ「チアルート、どこにいる?」
チアルート「私はここだ」
ベイズ「どこだ」
チアルート「ここだ」
ベイズ「俺を捜せよ」
チアルート「見えないのにどうやって?」
などとと監督がカットをかけないものだから、2人で丁々発止やりあって終わった時は現場が爆笑だったらしいっす。観たいなぁ、それ。ディズニーってあまりデリートシーンは見せないんでしたっけ?是非ソフト特典につけてくださいよう。勿体ない。

ところで、『イップ・マン3』の邦題が『イップ・マン 継承』になり公開も今年4月22日に決定しました。GAGAさん本当にありがとう。

先日新宿武蔵野館に行ったら、ポスターがありました。
rogueone-22

おまけに香港で観たマナーCMも日本語字幕でかかってた!すごい、うれしい!これサイコーですから!!
『IP MAN3(英題)』ドニー・イェンの劇場マナーCM

継承という副題も、ブルース・リーかよと言いだせば「大げさな」と感じるかもしれませんけど、ラストファイトを覗き見していた互いの子供達のことと思えば、納得ではないでしょうか。日本語字幕のイップ・マン3楽しみですし、ひとりでも多くの人に観て頂きたいなぁと願うばかりです。

追記:『xXxトリプルX:再起動』の香港プロモ会見したドニーさん、これによると次の外伝『ハン・ソロ』に出演するのでは?という噂を否定しました。しかしどうやら(ディズニーと)契約は交わしたようで別の企画だと言います。ご本人が言うには「契約して初めて事実だからね」とのこと。

「ほかの計画はあるよ、新しいことしたいし同じ役じゃつまらないよね」とコメント。ディズニーの新作?実写ムーラン?それともまったく別の作品???楽しみだなぁ。

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ローグ・ワン スター・ウォ―ズ ストーリー(2016年・米)

ドニーさんファンの観たローグ・ワン(ネタバレ・レビュー)「希望は、死なない―――」は、近年で素晴らしいキャッチコピーだと思う

もう何度も観た。2DもIMAX3Dも吹き替えも4DXも観た。1人でも行ったし、学生時代、渋谷に『帝国の逆襲』を一緒に行った友人とも観た。毎回観る度に新鮮。
私はドニーファンなので何かとチアルートとベイズ(もれなくついてくる)に気が行きがちですが、観返すとどんどんメンバー全員も好きになって、他の映画ではなかなかない感情が生まれてきました。私に絵心があれば絶対彼等を描いてるし!これが・・・ブロックバスター・・・!?と戦慄しております。すごい。

昨年の7月、香港のタブロイド紙、蘋果日報が「ドニー・イェン、スター・ウォーズに出演!」とスクープした時には、まったく信用しておりませんでした。ここはしょっちゅうデマ、しかもかなりの悪質デマや洒落にならないゴシップネタを書き散らかすので「なに言ってんだ、ああ?」と鼻で笑っていたのであります。

そのうちにあれよあれよと、どうやらスター・ウォーズではなくスピンオフのほうでオファーを受けていることが漏れ伝わってきて、8月にはオフィシャルからメンバー全員の写ったスチルが公表され正式に出演が発表されました。いや、驚いたのなんのって。

しかし、私はまだその役を信用しておりませんでした。ちょろっと出てきて功夫を披露してさっさと死んだりするのじゃないかと心配で心配で。事もあろうにファンの私が一等猜疑心が強かったのでございます。申し訳ありません!!ドニーさん、お許しください!

と、いうわけで本編です。
いやぁいい役だったなぁ、チアルート。もし、これを読んでる方で「アクションがさー予告のとこだけだったし物足りないじゃーん」と思っている方がいらしたら、是非リピートしてみてください。字幕でご覧になった方は吹き替えで観ることをお勧めしますし、反対に初見吹き替えの方は字幕で。

ドニーさんのアクションに関しては、ギャレス・エドワーズ監督がインタビューで話していたように「たった1日で撮った」感じもしました。いや、それでも凄いし初めてドニーさんをご覧になった皆さんが「強い!ジェダイより強いんじゃ?」と仰っているのでインパクトは充分すぎるほどあります。さすが。
普段ドニーアクションを穴があくほど観てるので「いやいやこんなもんじゃ!」と一瞬頭をよぎったりもしたのですが、リピートしてキャラクターや全体像がクリアになると、むしろあれでよかったし、インタビューを判断するとドニーさんがアクションコレオグラファーとしてスター・ウォーズという世界観を踏まえたうえで作っているはずなので、さすが一流のアクション監督だと考えます。だってジェダイじゃないし。
 
たった1本の棒でストームトルーパーをシバキあげる動きは、短時間で撮っただけあってカット割りが少なくロングショット多めで撮影されており、ストレスは少ない。瞬時に低い姿勢を取りブラスターを蹴り飛ばす足元や、トルーパーへの足払いなどいいアクセントになっております。でもってあの美しい黒赤の裾を翻す動きは絶品ですね!ほんとドニーさんの長い衣裳アクション大好き。自分がどう動いたら裾が翻るのか、考えなくても分っていそうです。素晴らしい。左のトルーパーの腕を固め、右のトルーパーの足を棒で突き「足は大丈夫かな?」と言い放つ間合いとか「ひゃーかっこいいいいいい」とホレボレしました。

あと、イードゥーでのライトボウ。あのライトボウでタイファイターを一撃にするとこ!あそこめっちゃ好き!あれだけ1日エンドレスリピートしてもいい!

あえて残念を捜すとしたら編集までドニーさんにやらせてくれたら、もっと分り易い動きに見えただろうなと。いつもは、あれよりずっと高度な動きを長時間していますが、もっと分り易いもん。やはりアクションは動き、カメラ、編集、これが揃ってこそなんだなぁと思った次第です。そこは一流スタッフだけに問題は少ないですが、ひょっとするとほんのちょっとのセンスみたいな差なのかもしれません。ここがハリウッド映画に出るということの今後の課題になるのでしょうか。

しかしそんな些細な事を補って余りあるほど、なんといってもこのチアルート・イムウェという役が最高に良かった。私には『捜査官X』の劉金喜に次ぐお気に入りキャラクターになりました(次点葉問)。いいなぁチアルートさん、思わずほっぺスリスリさせてくれと言いたくなるあのキャラクター。盲目というアイディアはドニーさん自身が出したもので、ギャレス監督がそれを気に入ってくれて採用となりました。監督本当にほんとうにありがとう。

盲目の戦う僧侶、なんて聞いたら無口で東洋の神秘的なステレオタイプを思い浮かべてしまいがちですが、そんなことなくて心からよかった。異文化の神秘的な男は『セブン・ソード』で、無口な戦う東洋人は『ブレイド2』で、とうの昔にやっちゃいましたもんね。

常々、新しい事にチャレンジしたいと言い続けているだけあって、彼はただの東洋の神秘ではありませんでした。むしろジェダイが絶滅したと思われている世界で頑なにフォースを信じる姿は風変わりすぎるし、また信仰の深さとその信仰心から滲みでる人としての無邪気さはチアン・ウェン演じるベイズという無骨な男が傍にいることでより鮮明になりました。ベイズよかったわー惚れたわー。

公開前、ドニーさんがやたらと“May the Force be with you”と言いまくるので、前述した通りその役の重要性に関してまだ猜疑心のあった自分は「ドニーさんそんな飛ばして大丈夫なんかい」と心ひそかに思っていたのですが、いやいやいや、失礼しました。

ジェダの街を歩くジンの耳に最初に届いたMay the Force “of others” be with youというチアルートの言葉は、様々な派生作品群である拡張世界「スター・ウォーズ レジェンズ」のひとつ、コミック『The Star Wars 1』で出てきたのだそうです。

そして、このスピンオフによって今後スター・ウォーズファンに長く語り継がれるだろう名言
“I am one with the Force and the Force is with me”
これはもうねドニーさんじゃなくてもガンガン公開前からフォースフォース言いますわね、正直すまんかった。

最初主人公ジンは顔が険しくて、抜き差しならない空気をずっとまとっておりました。そりゃ目の前で母を殺され父とも離れ離れになり、育ての親にも捨てられたと思いひとり生きてきた人にとってどんなに苦しい道のりだったでしょう。そのジンに邪心なく「彼女についてゆく」と真直ぐに言う人物がチアルートさんだったわけで。

雨の中、彼女を追って出てゆくチアルートにベイズが“Good luck !”(勝手にしろ)と声をかける。それに振り返りもせず“I don’t need luck. I have you!”と悲痛ではなく明るい声で叫ぶ。アクションよりなにより、この台詞が一番ドニーさんをドニーさんたらしめておりました。もうね、このシークエンスだけで文句なしです。なんて素敵な台詞なんだろう(涙)。

そして、ったくといった表情ながら、その彼の決断に迷いなくついてゆくのがベイズ。ほんの少しでしたが、ともに行動することでジンがそんな2人を信頼してゆくのが見て取れました。ああ、ジンちゃん、もう少し時間があったらもっと2人に甘やかされて欲しかった・・・。

おまけにね、散り際がね。
マスタースイッチのコンソールに向かって“I am one with the Force and the Force is with me・・・”と唱えながらまっすぐに歩くチアルートと“Come with me!”と止めるベイズ。スイッチを入れて微笑むチアルートをフォースが護ってくれたのだと思います。ジェダイの登場しないスター・ウォーズの外伝として、唯一フォースをこの作品に繋ぎとめたのが彼でした。これを素晴らしいキャラと言わず何と申しましょう。

“Look for the Force and you will always find me”ベイズの腕の中でそう語りかけると、チアルートは息絶える。遠くではボーディの待つはずだった貨物船が爆発する炎が立ち上る。
ベイズは立ち上がると“The Force is with me and I am one with the force”と呟きながら目の前の敵に向かっていきました。
チアルートがI am・・・から始めるのに対し、ベイズはThe Force・・・から。「フォースを捜せば、私はいつもそこにいる」だからこそ最初は、The Force is with me、チアルートが我とともにある。
そして今際の際にベイズが見たのはチアルートの姿でした。まるでI have you!と言われた時のような笑みを浮かべて。

あかん。書いてるだけで泣きそうです。
本当に素敵な2人でした。そして書き切れなかったけど他のメンバーも溺愛しています。ジンとキャシアンの最期も眼がもげるかと思うほど泣きました。孤独に最悪な毎日を過ごしてきた2人が最後に生きてきた意味を見いだし達成した後に訪れた静寂。互いをいたわるように抱き合った彼等の姿に安寧が訪れるように願わずにはおれません。
 
K-2SOもボーディも狂おしいほど大好きです。そして彼等がかろうじてバトンを渡した希望をレイアが受け取る。HOPEという言葉がここまで深かったとは。帰ってすぐにEP4を観ましたが、もう全然違って見えました。それだけで、この作品は充分です。ほんと、ありがとう。

そしてドニーファンとしては、葉問の時に書いた言葉をもう一度ここで繰り返したいと思います。
ドニーさん、この役に巡り合えてよかったね。

追伸:あと痺れたのはあの方の登場と絶望的強さ、加えて反乱軍にも裏の仕事が存在し、同盟とはいえ思惑はそれぞれ違うという設定が好きでした。「映画は時代を映す鏡」監督が言った言葉には非常に共感できました。

そしてクライマックスはハンマーヘッド・コルベットだ!!!!すごいよハンマーヘッド、小さいのに最高だよ。しかも最後はスター・デストロイヤーと一緒に落ちてゆくなんて。これにも熱いものがこみあげてきました。あなた達の希望もちゃんと渡ったよ。ルークが最後の希望・・・それがこれほど胸に迫ったことはありません。スピンオフとして最高だったと申し上げます。

と、書いたところでレイア姫であるキャリー・フィッシャーさんの訃報が飛びこんできました。
悲しいです。あの無鉄砲でタフなレイア姫の記憶は永遠です。May the Force be with you・・・

関連リンク
ドニーさんとチアン・ウェンは実は共演済みだった
関雲長 中国普通話簡体字字幕版DVD―ドニー・イェン 甄子丹
三国志英傑伝 関羽 日本語字幕版を試写室で―ドニー・イェン 甄子丹
いや、とにかくすごい俳優監督ですから、姜文先生は
映画 鬼が来た!(2000年・中国)
映画 譲子弾飛(2010年・香港、邦題:さらば復讐の狼たちよ)
ミッシング・ガン(2001年・中国、米)
「見知らぬ女からの手紙」(2004年・中国)
さらば復讐の狼たちよ(2010年・香港中国)
緑茶(2002年、中国)

ドニーさんとチアン・ウェンの仲よさげなお喋りで始まるローグ・ワン予告中国バージョン
Rogue One: A Star Wars Story Official Chinese Trailer
谷垣さんから聞いたところでは、ずっと一緒だったから本当に仲良しになったそうな。また共演して欲しいなぁ。2人とも大好き。

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西遊記之孫悟空三打白骨精・(邦題) 西遊記 孫悟空vs白骨婦人(2016年、香港・中国)

マレフィセントとか言う奴は、ホネホネ軍団に追い掛け倒されてしまえ。コン・リーのケタ外れの美しさに、ただ平伏すのみ!!

ややネタバレ気味
一応前作『モンキー・マジック 孫悟空誕生』の続編でございます。今度はアーロン・クォックが孫悟空。本当は中国深圳で3D版を観ようと思ってたのに諸事情により観られなかった作品。

これは一言で済むのかも。
コン・リーすごい!

どういうことでしょうか、あの存在感。あまりの美しさに震えがきましたよ。彼女が白骨精なので当然悪役ということになりますが最高でした、もうコン・リー様1人で100点満点を差し上げます。あの鞭で容赦なくシバかれたくなること間違いなし。

前作に比べるとCGが見違えるほどよくなってて、脚本もシンプルにまとまっており、とっても嬉しかった。ラストバトルなんてすごい迫力。動作導演はサモハン。ソイ・チェンよかったよおお。

アーロンの孫悟空がキュートでねぇ。ちゃんと誰だか分ったし。ウキッ!前作のドニーさんもそうでしたが、孫悟空がこんなカワイイなんてズルイ。しょんぼりしてる姿とか本当にズルイ、あざとい、でもそこがいい。しかも2人ともオーバー50、どうなってるんだ香港。

唐僧は馮紹峰(ウィリアム・フォン)。しゅーっとした男前です。多分映画よりドラマのほうがお馴染みさんなのかもしれませんが、残念ながら私は映画でしか観たことがない。フィルモグラフィーを眺めると結構出演作を観てる事に驚きますが、作品によって感じが違う。

三蔵法師というと日本だと夏目雅子さんとか宮沢りえさん深津絵里さんのキリっとしたイメージが強いけれど、唐僧とは中国では「マヌケ」を意味する言葉だったりするそうで。まぁ愚直ってことでしょうか。でもその愚直さが最後の最後に白骨精を救い、孫悟空をはじめ猪八戒や沙僧との結びつきをより深くするのですよね。「来世でもお前の師父でありたい」という台詞に最後ホロリときましたよ。とってもいいラストへの流れでした。

ラストと言えば、ラストシーンに1986年六小齡童版『西遊記』のテーマが流れてきて、めっちゃびっくり。そっちへふったかー!
ちゃんと原曲の作曲家許鏡清から権利を買って、新しくアレンジして中国交響楽団で録音したものだそうですよ。そしてクレジットソングは当然アーロンが歌うこれまた80年代っぽい楽曲(新曲だけど)『就是孫悟空』。

エンタメとして非常に楽しかったし、絵もきれいでやはり劇場で観たかった。

・・・と思ってたら、日本でもTWIN配給で公開が決まったのですね。邦題は『西遊記 孫悟空vs白骨婦人』。
うは!こっちは1985年の中国アニメ『西遊記 孫悟空対白骨婦人』できちゃったよ。同じ会社ですがモンキー・マジックをそこまでなかったことにしなくても(涙)。

目が潰れそうなほど美しいコン・リーのお姿を眺めるだけでもお金を払う価値は充分にあります。日本公開は2016年8月6日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて。是非、大きい方のスクリーンでお願いします、本当はいい音で観たいんだけどなぁ。音で全然変わるもんなぁ。

日本版予告
1986年六小齡童版『西遊記』のテーマ
郭富城-就是孫悟空

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Crouching Tiger Hidden Dragon: ソード・オブ・デスティニー(レビュー)@深圳その2 – ドニー・イェン 甄子丹

IMAX3Dのサイレントウルフ(笑)は5割増しの男前

さて、前置きが長くなりましたが、『Crouching Tiger Hidden Dragon: ソード・オブ・デスティニー』中国大陸バージョンIMAX3Dです。この作品はもともとIMAX用に撮影されており、そういう意味では意図した形で観る機会があって幸運でした。

特に氷上の闘いでは、NETFLIX配信や2Dシアターでは暗くて見えにくかったナイトシーンが、隅々まではっきり鮮明に、そしてその効果によってドニーさんの横顔や斜め顔の男前度が5割くらい増していた、と申し上げます。(50%増という事は軽く100%超えですが、キニシナイ!)この男前フェイスを観るために深圳までやってきたんだなぁと感慨無量。

音声は、香港で広東語、大陸では普通話にそれぞれ吹き替えられております。オリジナルは英語なのでキャスト全員中国語バージョンは別人の声。広東語の吹き替えはどなたか存じませんが、普通話は一番のお気に入り陳浩。彼だったら文句なし。相変わらずええ声です。NETFLIXではオリジナルの英語に加えて、日本語吹き替え、そしてこの普通話吹き替えもあります。

香港発売のブルーレイは広東語と普通話音声のみで英語はなし。やはりオリジナル音声が一番いいので、英語も収録して欲しかったなぁ。

さて、ユエン・ウーピン先生のひさびさの監督作。しかも名作中の名作、グリーン・デスティニーの続編です。色々心配してもおりましたけど、半端にアン・リー風を目指して微妙にするよりは、まずはウーピン流として開き直った作風でかえってよかったのじゃないかなと。むしろ制作したNETFLIXがやはりオリジナルとして力を入れている連続ドラマの『マルコ・ポーロ』のビジュアルを流用させちゃったことで分るような姿勢が、残念といえば残念。

映画はミシェール・ヨーのナレーションで幕を開けます。絶崖にたたずむミシェール姐さんを遠くから見守る男のバックに流れる梅林茂スコア。この鞍上のドニーさんの姿が示されるや曲が西部劇テイストに変調(!)。始まってわずか1分半で、作品の方向性を明らかにしてくれました。なんと潔い。

賊の軍団に襲われ、応戦するミシェールのアクション、うおおおー久々です。槍の間からシュパ!と覗く姐さんの表情とか、足さばきに舞い散る木片や小石とか3D効果バッチリです、かっこよくてお美しい!しかも彼女素晴らしく演技がうまい。もうこの作品を通じて1人別次元のうまさ。堪能いたしました。しかし、そこは武侠映画ですから当然軽功使いまくり人飛びまくり。ドニーさんなんかくるくる回って登場、いいぞもっとやれ。

前作グリーンデスティニーと同じ部分があるとしたら、主人公がユー・シューリン(兪秀蓮)ということと、大人の男女と若者男女という4人構成になっているところでしょうか。若者は、Gleeのマイク役でお馴染みハリー・シャムJrとオーストラリアのモデルナターシャ・リュー・ボルデッツォ。

このナターシャちゃんがクールビューティでね、ドストライクです。顔つきとか三白眼気味の眼とかキン・フー(胡金銓)監督『侠女』のシュー・フォン (徐楓)を、ふと思わせたりして。すてきー。
彼女がシューリンに弟子入りして修行するところは萌えどころ。ナターシャちゃんの可愛さもさることながら、ミシェールさんの師父ぶりがしびれる。私も姐さんから「どこからでもかかって来なさい」と言われ軽くいなされてみたい。

アクションの白眉は、クライマックスよりむしろ、ドニーさん、ハリー、そしてアイアンクロウとの3人の氷上ファイト。アクション監督はユエン・ウーピン、スタントコーディネーターは袁家班のリン・チーワー(凌志華)とユエン・シュンイー(袁信義)。このシーンのためにわざわざIMAX3Dを観に行ったと言っても過言じゃない。すんばらしい。

まずここでの音楽は極力おさえてあり、氷のきしむ音、互いの拳がぶつかる音が効果的。そして時折インサートされる氷の下からのカットがいい。と、そこへハリーの師匠にあたるアイアンクロウが参戦。ドニーさんの腕を切りつけます。それまでハリーに対しては素手で戦っていたドニーさんが、やおら剣を抜く。アイアンクロウの達人ぶりを一瞬で分らせ、また負傷というハンデを与えるこういう間合いはよいですね~。
(ロジャー・ユアン演じるアイアンクロウの武器が、まんま鉄の鴉の爪であるところも高感度大)

このシーン、他では結構画面が暗かった気がしますが、IMAXでは鮮明なうえ奥行きがしっかりあり人物の浮き上がりが気持ちよくて全く暗さなど気にならなかった、というかドニーさんめっちゃくっちゃ男前だし。ミシミシとゆっくり包囲する師弟の足音が、緊張感を盛り上げます。そして静寂を破るアイアンクロウの襲撃。

氷の上では、勢いに後ろに下がるのも敵に駆け寄るのも滑りながらです。いや、このシチュエーションって誰しもが一度は考え付くかもですが、ギャグにならずしっかりとアクションシーンに仕上げるのは至難の技ではないでしょうか。ウーピン先生あっぱれ!
しかしあの爪、殺傷能力はいかほどかと思ってたら、意外と高かったのね・・・。

そして傷ついたドニーさんに文字通り飛んでくるミシェール姐さん。彼女に「また君を失望させた」と言っちゃうサイレントウルフ。もうね、ストイックさゼロ(笑)。死んだことにしてたった1人で山に籠って修行し、全ての執着から解放された男とは思えない、なんという煩悩だらけ隙だらけの剣士なんだ。

この作品のドニーさんは、今まで彼が演じてきた剣士のなかでもぶっちぎりのヘタレです(印象度だけでいえば、『新流星蝴蝶剣』や『レディ・ファイター 詠春拳伝説』より大人なぶん、より目立つ、というか、どれも相手はミシェールだ!)。眉間にさほど皺も寄らないし、かなりスィート。チョウ・ユンファが演じたリー・ムーバイ(李慕白)との変化をつけるためにそうしたのか、ドニーさんが個人的に『処刑剣』との区別を図ったかは知りませんが、ぬるいぞ。そして、未来永劫、この男はシューリンに主導権を握られて幸せに暮らすのだろうなと想像出来て、とっても和みます。

最後に、本作では武侠片らしい愉快な仲間も登場します。なにしろ名前がシルバーダート・シー (無影鏢)にフライングブレード(飛刀李)、サンダーフィスト・チャン(鉄臂魯)、亀のマー(酒癲、さすがにこれは英訳できなかったらしく亀になった)ですもんね。で、ドニーさんがサイレントウルフ(獨狼)。この名乗りの台詞は、オリジナル英語が一番衝撃度は強かった(笑)。

ラスボスは、かつてブルース・リーを演じたジェイソン・スコット・リー。貫禄~。そしてその配下の女剣士には、ベトナムのアクション映画でブイブイいわせてるベロニカ・グゥ。『CLASH クラッシュ』で瓶で頭を殴られながら振り向きざまに相手をボコボコにした彼女です。本作ではイマイチ能力を発揮できるアクションでなかったのが勿体ない。ベトナム映画での彼女めっちゃイケてます、動けます、 アジア女性上目遣いメンチ切り選手権No.1、よっベトナムの女ドラゴン!(でももともとはモデル)

そういえば、ミシェール姐さんもかつては『スタント・ウーマン~夢の欠片』でビール瓶で頭を殴られていたのでありました。女ドラゴンの通る道としてビール瓶で背後から殴られるのが必須とか、あるのでしょうか(いや、ない)。

盲目の預言者の役には、前作で憎っくき碧眼狐狸を演じたチェン・ペイペイ(鄭佩佩)のお嬢さんユージニア・ユアン。

グリーンデスティニーとは世界観が全く異なるけど、エンターティメント武侠片としては楽しめる1本。氷上ファイトだけでも充分観る価値あり。あ、山頂の修行シーンの空撮も目を瞠るほどよかったです。

そしてココ・リー(李玟)とジャム・シャオ(蕭敬騰)の歌うエンディングソングがまた素敵。作曲は梅林さん。
『 如果時間剩一秒』

オフィシャルメイキング(日本語字幕つき)

それにしてもIMAX3Dと2Dで何故明るさにあんな差が出るんでしょう。その辺りの事がまったく分ってないので自分はサッパリです。3DとかIMAXのことって、実際に撮る機会がないと業界でもよく分らない人がほとんどだと色んなとこで質問してみた感想。想像するに谷垣健治さんがよく理解してて上手に説明してくれそうだけど・・・お忙しい方だからなぁ。

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Crouching Tiger Hidden Dragon: ソード・オブ・デスティニー@深圳その1 – ドニー・イェン 甄子丹

IMAX3Dのサイレントウルフ(笑)に会いに行ってきた

自宅に、臥虎藏龍:青冥寶劍の3D+2Dブルーレイが届きました。パッケージを開けたらディスクが1枚しか入ってなくて焦ってショッピングサイトに確認しに行っちゃった。再生してみたら1枚に両方収録されておりました。今はもうそんな仕様になっているのね、知らなかった~。

実はこれ、公開されてすぐの2月に香港で2Dを、翌日中国深圳にIMAX3Dを観に行ったのであります。香港からそんな離れてない深圳とはいえ大陸に1人で行くのは初めてです。

一応目標としたのは、西遊記之三打白骨精3Dと美人魚3Dとこのソード・オブ・デスティニーIMAX3Dの三本立。これを香港からの日帰りで時間的にロスなくスムーズにこなせ、しかもソードオブをIMAX3D上映していて、深圳への出入り口、羅湖(罗湖)駅からさほど遠くなく地下鉄1本で行けて駅近のシアターを選んだら、そこしかなかった(ように思った)。

と、土地勘がまったくなく移動時間もイマイチ読めないし面倒くさがり屋でヘタレの自分にはどの劇場で観るのか決めるまでが一番骨が折れました。なにしろただの3D公開じゃだめIMAX3Dでないと(この作品は一応IMAX撮影されております)。加えて他の映画も観たいから各劇場の上映スケジュール表とにらめっこ。きぃ~。

しかし都会はシネコン多いんだな。いざこうして未知の土地、よくわからん異国の言葉でシアターを捜してみると、日本の映画情報サイトがいかに使い勝手が悪くて非合理的かよーくわかります。日本でも全国のシネコン劇場を系列が違ってもMtime时光网みたいに、同じフォーマットで一括して調べられ、そのうえ最寄駅も地図もすぐ出るあの簡単さ見習ってほしいよ。

香港からの移動は地下鉄で。九龍塘站(駅)で東鐵線 (East Rail Line) に乗り替えたら、そのまま終点の羅湖に行くだけ。九龍塘から34分しかかかりませんでした。羅湖駅を出る際にイミグレがあったけれど、外国人専用だったので時間もかからずすんなり通過。(なお、帰りはぞろぞろ歩く人の後をぼんやりついて行ったら中国人専用イミグレに連れて行かれちゃった。外国人用はその下の階でした)それより出てから両替所を捜す方が手間取りました。構えが地味でオープンすぎて、まるでお荷物預かり所みたいだから気がつかなかったよ。

そこから地下鉄、深圳地铁1号线(2008‐2013までは罗宝线という名称)に乗り、3駅めの大剧院站で下車。料金は2元、時間はわずか5分。あらかじめ出口を調べてあったのでB出口へ。不測の事態に備え時間をたっぷり取ってあったので余裕で目的地京基百纳空间(KK Mall)に到着しました。てっきり大きなショッピングモールなのかと思ったら、結構手狭で拍子抜け。ここの4階にあるUA院线(UA KK MALL)が選んだシアターです。劇場サイトではカード可とあったのでチケットはクレジットカードで買うつもり・・・でしたが、チケットカウンターに行ったらVISAもMASTERもAMEXも使えず大陸のカードしか使えないことが判明。ええええええ、そんなんあり???想像もしなかったよ!意地でも外国企業のクレジットカードなんか使わす気がないんだな、中華人民共和国っ。

羅湖駅で香港ドルからごく少量しか両替をしなかった私は来た道をメトロ大剧院駅まで引き返し、そこでクレカで現金が引き出せるATMを捜したら、沢山あるマシンのどれも、これまた大陸のカードしか使えない。くっそう、そこまで調べてなかったぜ!

途方に暮れた私はまたショッピングモールに戻り、入口で暇そうに立ってる警備員のお兄さんに翻訳サイトを使って「VISAでお金をおろしたいが、どこに行けばいいのか」と尋ねた。彼は近くにBANK OF CHINAの支店があるとそのATMまでわざわざ私を連れて行ってくれたのでした、ありがとう!ハンサムさん。

そんなこんなで、1本目に観る予定だった『西遊記之三打白骨精』には間に合わず。ソード・オブ・デスティニーを到着ギリギリのスケジュールにしとかなくてよかったわ。ふぅ。

とはいえ、チケットを買ったら微妙に時間が余ってる。どっかのカフェで朝ごはんなど食べようと考えてたのですがモール内の飲食店はまだオープン前。外に出てみたら、1本道路を隔てただけで急にドローカルな世界が広がっていたのでした。その佇まいは自分の知ってるごく一部の香港とも全然違う。深圳って都会なんだとばかり思ってましたよ。

とりあえず、迷子にならない程度にウロウロ歩きまわって開いてる店の一番客の多いところを選んだら小汚い北方水餃子の店。味は普通、でもびっくりするほど安かった。どれくらい安かったかというと、2品でモール内にあるコーヒーショップのカプチーノ29元より安かった。

店のおばちゃんもお客さん(近所の若い衆といった男子しかいなかった)も、突然外国人が女ひとりで朝っぱらから水餃子とジャージャー麺を完食する気もないのに意地汚く頼んだのに驚いたのか、席に着いた私を見て固まってました。なんだよ、君ら日本人見るの初めてじゃないでしょ、ああん?

と、映画を観る前にすでに長文になってしまったのことよ。なので作品については次回に。
続く、のだ。

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大自然說話: 甄子丹聲演「珊瑚礁」- ドニー・イェン

俺を殺すんじゃねぇ!とドニーさんかく語りき

コンサベーション・インターナショナル (Conservation International Foundation)という地球上の生物多様性を保全し、人間社会が自然と調和して生きる道を具体的に示すことをミッションとして設立された国際NGOがあります。

そのキャンペーンのひとつとして、『Nature Is Speaking​~自然は語る~』と題されたショートフィルムを制作し、豪華ハリウッドスターをナレーションに起用し“Nature doesn’t need people. People need nature.(自然は、人間を必要としない。人間には、自然が必要。)”というメッセージを、自然を擬人化した視点で語りました。

その中国語版がこのほど出来上がり、なかでドニーさんがサンゴ礁の声を担当しております。
「俺を殺すんじゃねぇ!」という言葉で締める(いや、本当は穏やかな口調ですが)、広東語のサンゴ礁の声に耳を傾けてください。

↓実はこれには普通話版もあります。
CI保护国际基金会呈现 的“大自然在说话”第二季系列公益影片“珊瑚礁”中文版

録音風景を収めた記事
甄子丹为“大自然”献声:请停止伤害地球生命

中国語版には、トニー・レオン、シルビア・チャン、ジョウ・シュン、タン・ウェイなども参加。
Nature Is Speaking: Hong Kong Is Listening

トニー・レオンの冰(氷)、すごく素敵です。

日本語版も作りませんかねぇ。

コンサベーション・インターナショナル・ジャパン

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ついでに、「昂坪(NGONG PING)360」に乗って葉問體驗館にも行ってみた

おそらくこんな事でもないと、一生乗らなかったかもしれないゴンドラリフト。体験館では勢いで写真を撮りまくり。

まずは葉問3、第35回香港金像奨に作品賞、そして監督賞ノミネートおめでとうございます。
他にも、マックス・チャンが助演男優、ウーピン先生動作設計、撮影、編集、音響効果、視覚効果と8部門にノミネート。発表は4月かな。

さて本題です、ランタオ島の天壇大仏参道に葉問3の公開に合わせて「葉問體驗館」なるものが限定でオープンしたというので、ここはひとつ!と寄ってきました。

午後、東湧まで行き覗いてみたら、ゴンドラチケットを買う人の気の遠くなるような長い列が出来ていて一体どれくらい待てばいいのか想像もつかない。さすがにこれは時間がもったいないと諦めるしかなかった。
観光地、ナメてたわ・・・。

事前予約しないと厳しいのかと、帰り道の地下鉄でオフィシャルサイトを覗いたらその時点で翌日の午前中のチケットの予約がソールドアウト。
・・・か、観光地、ナメてたわ!

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が、そうなると妙に行かなきゃいかん気になって(依怙地な性格)翌朝気合を入れ、オープン20分前に着いたらすんなり乗れました。
観光地、かわいいじゃないか!
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本当は『狼たちのノクターン<夜想曲>』でニック・チョンとサイモン・ヤムが戦った床までガラス貼りのクリスタルキャビンに乗りたかったのだけど(その様子はこちらで)、その日はあいにくのお天気で、迷わず料金の安い普通のキャビンにしました。案の定外は霧に閉ざされており、まったく景色が見えず。

着いたら、普段はショーをやってる劇場にはこんな看板が。
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この参道の先に世界最大の野外大仏があって本来はそれを観光するのですが、こちらは時間があまりない。ので、体験館のみ。もっと大きいのかと思ったら案外小さい会場だったという。
入場チケットは下であらかじめゴンドラと一緒に購入するかセットになったものを買うか、このヴィレッジで買い物したり飲食した100ドル以上のレシートとゴンドラチケットがあればそれでも入場可。とりあえずこの場では買えない仕様です。
↓詳しい情報はこちらの注意書きで。
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ぶっちゃけガランとしたホールに衣裳と小道具がちょこっと飾ってあるという地味な作りでしたが、せっかくだからと写真を撮りまくる事に。
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最初はあまりに熱心にガン見する私を警戒してバイトのお嬢さんがピッタリついてたくらい(笑)。
いや、あやしい者じゃありませんてば。そのうちお嬢さんにシャッターを押してもらいがてらお話しをば。私が葉問3を香港に観に来たのだと分ると、かなり驚きつつ急に親切にしてくれたりしました。
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上手く保存できずにモタモタする私に、自分のアプリを紹介してくれてDLの手伝いまでしてくれちゃったりして。ありがとう、なーんていい子なんでしょうか。
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タイソンのマネキンが小さすぎて、彼の衣装という実感がわかなかった、残念。
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で、ここで葉問アプリを利用してこーんな写真も撮れたりもする。どや!
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が、なんといってもここは衣裳ですよ、衣裳。
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マックス・チャンがラストバトルで着用したシルクの上下。ipman3-65

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イップ師父は造船所に殴りこんだ時の。
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できたら、長袍を間近で見たかった!これを選んだ人は分ってないよ!

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で、師父に蹴っていただく写真も撮ってしまいました、わははははは
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かなり長時間いたと思います。で、葉問アプリから撮れる写真を途中からお嬢さんと交代したバイトの青年、最初はテキトーなアングルでやっつけてた彼でしたが、私が細かくリクエストするうちにスイッチが入ったらしく、自らテイクを繰り返し最後はなかなかいいショットが仕上がりました。どうもありがとう!お客さんいない時間でよかった。
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↑あまりに頑張ってくれたので、記念に写真を撮らせていただきました。多謝!!

この体験館、2016年2月21日まで公開。ゴンドラリフトだけで片道20分くらい乗るので、行かれる方は充分時間をとっておいで下さい。
オフィシャルページ(多分公開終わったらリンク切れになると思う)

この冬は異常気象で1月には香港や台湾でも雪が降り、ニュースになったりもしました。
その日も気温が低く、まして頂上はとても寒かった。
帰りのゴンドラではカナダからきた青年とフィリピンのご夫婦とご一緒。カナダ人があまりに薄着だったので「寒くないの?」と聞いたら「これくらいTシャツで充分」とドヤ顔。寒さの基準が違う人は平気らしい。フィリピンのご主人は「寒くて死にそう」と震えていました。ですよね。

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