名悪役死す、ダレン・シャラヴィ

あなたの超絶キックは忘れません、イギリスの優れた武術家であり、アクションファンにとっては心から安心できる俳優でもありました。

原稿2本あげてビールなんぞ飲みつつネットサーフィンしてたら、いきなり飛び込んできたニュース。なんと『イップ・マン 葉問』のツイスターことダレン・シャラヴィさんが亡くなったそうです。42歳。早すぎる・・・

彼の映画をそれほど多くは見ていませんが、自分としてはやはり『イップ・マン 葉問』そしてウー・ジンの『太極神拳』でお馴染み。
ユエン・ウーピン監督ウー・ジン主演のこの映画の公開が95年ですから、香港で活躍していた外国人アクション俳優たちと入れ替わるような時期香港に来たのでしょうね。そう思うと彼が「あと10年早く生まれていれば」と思ったとしても不思議はなく、時々切ない気分にさせるお人でもありました。
しかしその能力は単身香港を目指しただけあり、過去、サモハン、ドニーさんをはじめジャン・クロード・ヴァンダムやスコット・アドキンス、マルコ・ラザールというそうそうたる面子と戦い、たとえ短い出番であってもその身体能力が印象に残る本格派。これから公開されるだろう撮影済みのアクション映画も何作か残っているようです。

『イップ・マン 葉問』ではボクサー役だったので残念ながらありませんでしたが、実は彼は超一流のキッカーでありました。初めて彼のトリビュートを見た時の衝撃は自分にとってまさにユン・ピョウ、ウォン・チェンリーに匹敵する素晴らしさ。

年を重ねるごとに演技も佇まいも格段に洗練されてきて、これからもっともっといい役で登場してくるんだろうなという予想をしていた矢先の訃報。本当に残念です。

ブルース・リーに憧れて武道をはじめ、17歳の時にはお母さんからお金を借りてロンドンに赴きそこで行われたドニーさんのアクションセミナーに参加。

恐らく香港行きを後押ししたのはこのセミナーと、それを主催したベイ・ローガンだったと想像します。2010年にはイップ・マンでサモハンドニーと戦えて夢が叶ったと興奮気味にインタビューに答えていたナイスガイ。制作の噂のあるドニーさんの『ヌードル・マン』で今度はキック対決をしてくれたらなぁなどと自分は心秘かに期待したりもしておりました。

ボクサーの役にはボクサーの筋肉があると、オファーがあった際にはその筋肉の付け方にもこだわったプロフェッショナル、優れた武術家でありアクション俳優であったダレン・シャラヴィに心からの哀悼の意を表します。どうか安らかに。

Darren Shahlavi Interview IP MAN 2
DARREN SHAHLAVI new compilation 2011
DARREN SHAHLAVI ACTION MIX 2012
Darren Shahlavi Tribute
Darren Shahlavi interviewed: Ip Man 2 – a dream come true!
↓シャラヴィさんが参加したロンドンのドニーセミナーの様子(スパークリングの相手は若きベイ・ローガン)MLBサンフランシスコ ジャイアンツのスタジャンだけで同年代として微笑ましいっす
Donnie Yen – UK Tour 1991
タイトルには1991とありますが正確には1989年

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名悪役死す、ダレン・シャラヴィ への2件のフィードバック

  1. Ambho のコメント:

    そうでしたか、最近、ネットでイップマンを知ったばかりでした。

    体作りといい、名演でしたよね。

    残念です。

    それにしても、42歳でしたか。

    私も42歳で体を壊して死にかけてしまいましたが、

    厄年は、日本人だけではないのでしょうか?

    • ケイコママ のコメント:

      憎たらしかったですよね、ツイスター。
      シャラヴィさん最近、名だたるアクションスターの映画に連続してキャスティングされていてどんどん活躍するものとばかり思っていただけに、とても驚いて、残念です・・・。

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