あけましておめでとうございます。
正月に日本橋のコレド室町のTOHOシネマズで『ゴーン・ガール』を観てきました。日本橋といえば母親のお伴で高島屋にはちょいちょい行く機会はあるもののコレドには実は行ったことがなかった。日本橋の路上にあんなに人がたくさん集っているのをひょっとしたら初めて体験したかもしれません。
監督はデヴィッド・フィンチャー、おもしろかった。
これを観た男性方は「女ってこわひ」と言うのかもしれませんが、いやいやいや、あのノリを男女逆にしたような現実だって絶対にあるはず。だって他者を支配する、またはされるという関係性の視点しか持ち合わせておらずどんな手を使ってでも対象者を支配、もしくは復讐しようとするは人間は男女問いませんからね。それを男女の性差などと表面的に受け取ると酷い目に遭いますぜ。ってどんな酷い目なんだ?
日本語には素晴らしい表現があって、たとえば『業』という言葉。まさに人間の業って底知れぬ恐怖を感じさせるわけで。
内臓に手を突っ込まれてグシャと掻きまわされたような最悪な感覚が何とも言えない嫌悪感を生み、また反面そこが痛快爽快だったりもする。そして極め付けはその気分を反芻させるようなエンドロールのあの音楽。追い打ちをかけられたようにやられちゃいました。
原作は未読ですが、この同名小説がよく出来ているんだろうなぁと思わせる構成。原作者のギリアン・フリンは本作で脚本も担当。まずは上下巻のこの小説が凄いんだと想像できます。最近は原作者が脚本を担当というケースが結構ありますね。それだけハリウッドに丸投げするのを嫌がる傾向にあるという現れなのかもしれません。
配役もよかった、ニック・ダンとその妻「アメージング」エイミーはベン・アフレックとロザムンド・パイクこの2人しか思いつかない。ベン・アフレックはドハマり役。そして状況が変わるごとに姿かたちどころか顔まで全く違って見えるロザムンド・パイク素晴らしい。
言いつくされてるのかもしれないけど、デヴィッド・フィンチャーはほんと意地悪そうだなぁ。いや、映画監督としては大事な素質のひとつだと思います。だからこその作風と人物に対する奥行き、それはテレビで大衆の好む通りの夫のインタビューを呆けたように見つめるあのロザムンド・パイクの表情にすべて集約されていました、ひぃ~。
この作品で彼を監督に選んだことがすべての勝因なのかも。
カメラマンアニー・リーボヴィッツが撮りローリング・ストーン誌の表紙になったジョン・レノンとヨーコの超有名写真と同じ構図のこの写真がまた(笑)。
新年の挨拶が遅れましたが、今年もよろしくお願い致します。
先ほど地元・大垣市のコロナワールドにて韓国映画の『泣く男』観てきたところです。いやー良かった!!マンソク兄弟の兄貴役の人も出ていて思わずニヤニヤ(笑)。
ゴーン・ガールも公開初日に観ています。
僕は独身の軽い身なので(笑)、衝撃というよりもなんだかモヤモヤした気分に。
元彼役のニール・パトリック・ハリスという俳優さん、実は○○とカミングアウトしているのを知っている僕は、エイミーに下の方を弄られている時に妙に嫌がってみえているのを見逃しませんでした(笑)!!
・・・あ、そうそう、特殊身分、今日観てきた劇場で来月21日から公開されるみたいで、楽しみにしています!!
おー観てますね!すごい
ニール・パトリック・ハリスさんのこと知らなかったよ、カミングアウトしても普通にオファーするって(他にもそういう俳優さんいますよね)良く考えれば当り前だけど、ちゃんとしてるなぁと思います。
特殊身分地元公開おめでとう~どうやらマスコミ向けプレスに書いた原稿がそのままパンフに載るそうです。よかったら読んでやってください。今年もよろしく!