おしゃれ眼鏡

以前、映画監督の山本晋也さんと、とあるラジオ番組で眼鏡談義に花が咲いたことがありました。
監督は俳優としても数多くのドラマや映画に出演されていますが、小道具の眼鏡には必ず度のあったレンズをきちんと入れてもらうとか。
「これが僕のこだわりなんですよ、眼鏡って本物のレンズをいれないと、なんかカメラ映りが変なんですよね」とおっしゃる。

思い返せば、私にも経験があります。
眼鏡好きが高じて「月刊Private eyes」(近代光学出版社)という眼鏡の業界誌に連載を持っていますが、このコラム用にと眼鏡を掛けた私の写真をたくさん撮っていただいたことがあります。

全部で15ポーズくらい撮ったでしょうか。ほとんどは自前の眼鏡でしたが、なかには通っているお店からレンタルしたものを使用した写真も数点あったと覚えています。

その時に気がついたんですが、自前の、つまりちゃんとしたレンズが入ったものは写真映りもナチュラルなのに、店頭に並べてある仮のプラスティックを入れた眼鏡だとすごーくレンズ部分が不自然に光り、いかにも借り物っぽくてしっくり映らない。
そして、そういう借り物然としたものを掛けていると、とっても老けて見える気がしたものです(笑)。
技術的なことはわかりませんが、おそらく平坦なプラスティックと本物のレンズは質感が大きく異なるからなんでしょうね。

じゃあ何故老けて見えるのか?これは未だに謎ですが(実年齢を考えろ、とか言わないでね、ぐすん)多分、どんなにかっこいいフレームでも平板なレンズが入ってると、とたんに何割かダサくなってしまうからかも?と想像したりします。

芸能界でも、眼鏡キャラのはずなのに、実は伊達眼鏡という人が結構います。キャイーンの天野さんが有名で、彼はレンズのないフレームだけを掛けていることで知られていますね。

最近はレーシック手術を受ける人がいる一方で、わざわざ伊達眼鏡で決めるシロート衆も多いらしい。
そういえば先日会わせてもらった友達の彼氏も、一般企業のサラリーマンですが、目は悪くないけれどお好きだとかでおしゃれな眼鏡を掛けていました。
営業職だという彼は、ひょっとすると「ここ一番」という商談時には眼鏡を取り出し掛けるのかもしれません。

そう思うと、それもやはり一種のキャラ作りなんでしょうか。それとも少々の変身願望か?

そういえば、ウルトラセブンも変身するためには、ちょっとした眼鏡(?)を掛けて「ジュワ!!」とやってましたっけね(笑)。

 

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