プロ野球開幕!! と グランド・マスター試写

プロ野球が開幕して1月足らず。開幕試合の神宮に行ったよ!
第1戦目の快勝に気をよくして一緒に行ったMちゃんと「3戦目の藤波投手のデビュー戦を見逃す手はない!」と日曜日に再び神宮に。1塁側でしたが、そこは仁義を切ってユニなしメガホンなし、どころか受付でいただいたスワローズの帽子を(マークも控えめでこれが結構可愛いので気に入りました)被って大人しく観戦するタイガースファン2人。

藤波君は初回の内野のエラーが痛かったでしょうか、けれどこれも乗り越えなきゃいけないこと。最初から課題が見つかってよかったじゃないの、と負けたけれどおねーさん達は暖かい目で見守りましたよ。
その甲斐あってか(いや、別に私らのおかげじゃない)2戦目で見事にプロ初勝利。すごいすごい。
3月のオープン戦の日ハムとの試合、正真正銘のプロ初登板も甲子園で観戦しましたが、18歳とは思えない落ち着きにその時から感心しきり。あああああ、すくすく育って球界を代表するようなピッチャーに絶対に育ってほしい、素質は間違いなくあるもん、夢はふくらみます。

で、大阪ドームの初戦も行っちゃった。松田聖子さんの始球式という特大のおまけつきで。

試合の方は「自分の覚えている福留孝介ならここで打つはず!」と思ってたら打ってくれました。
まだ本調子じゃないけど、自分の観ている時は何故か結構打ってくれる背番号8。ファインプレーも出たりして、だからか自分の彼に対するイメージは「ドラゴンズにいた頃の顔も見たくないいやらしい選手」のまま。願わくば観てない時もその調子でお願いします。

そしてもうひとりの新加入、西岡剛選手は時空を超えてやってきたかのような「らしさ」が最初から全開。見ていて大変頼もしい。相変わらずの単純ポカや初球打ちであっさりなところも、なんだかとっても懐かしい。
でもやるときはやるよ、このお人はそういう男や、このゲームも同点で迎えた最終回「さぁ、ここで決めて明日のスポ新の一面を全てニシオカで埋めてしまえ!」と思ったとたん見事にサヨナラ。もってます、お祭り好きです、西岡選手。

気の早いMちゃんは「ええのん取ったわ~」と叫んでましたが、いやいやいや、その言葉はまだ気が早いから(笑)。どうか怪我のないことを願います。

4戦目の参戦は東京ドーム。甲子園では負けませんでしたが、さすがにドームは分が悪いか、すでに2戦落とした最終日。
「ジャイアンツ、強すぎるよね~」と負けてもショックが少なくなるように心に予防線を張りつつ、澤村投手の直球とフォークにしてやられることまで覚悟してたら、初回に鳥谷選手と福留選手のタイムリーが飛び出して2点先取。ほら、なぜか自分が観てるとちゃんと打つ福留孝介(笑)。

当然、打点をあげた後の守備位置につく際、タイガースファンからは「フクドメ、フクドメ」のありがとうコールが起こりますわね。福留さん、ファンの方に向かって丁寧に帽子を取って文字通り深々と頭を下げました。実はその姿を毎試合(ね、私がいると・・・いや、もう分ったってば!)目撃しておりますが、これにはいつも驚きです。ええええ~彼、昔らそうだっけ?
よく考えると数えきれないくらいドラ時代にタイムリーを撃たれました。だけどその後のコールへの対応なんか見ちゃいない、ってか、正直ムカつくから見たくもなかったのが人情。だからタイガースに入団してきて初めて知りましたよ。
「ねぇねぇ、福留くんって昔からあんなに丁寧に頭下げてたっけ?」とMちゃんに訊いたら「きっとアメリカで苦労したのよ~」とワケの分らない答えが。はいはい、質問した私が間違ってました(笑)。

最近調子の悪い澤村投手からその後もマートン先生の2ランなどで畳み掛け、気がつけばあの巨人様から8点も!投げては榎田投手が8回途中まで安定のピッチング。すんばらしいいい。

まだ4月だというのに観戦して4戦3勝ですよ!なんという勝利の女神(自画自賛)。
昨年の球場初勝利が金本さんの引退が決まった後の9月後半だったことを思えば、信じられないこの幸先の良さ。うは。
気をよくしたので今シーズンはせっせと球場に足を運びたいと思います。球場の食べ物にうんざりしてお弁当を作りだすのも早いかもしれんね、こりゃ。

・・・そういえば、神宮で思い出した。
先日、南青山にある試写室で、ウォン・カーウァイ監督の『グランド・マスター』を観ました。
王家衛節が大炸裂してることも、実は葉問役のトニー・レオンだけじゃなくチャン・ツィイーに相当比重が置かれているということも薄々知ってました。当然ハードなアクションは期待しちゃいけないことは承知してます。どころかアクション好きが「動作指導のサモハン・キン・ポーの意味はどこにあるんじゃああ!」と叫んだという、あの「楽園の瑕」も好きな映画だったりする自分。昔から観ている監督だし耽美な映像を堪能するぞ!バッチコーイ!と、むしろえこ贔屓する気まんまんで観た、のですが、ちょっと自分の想像の遥かナナメ上をいかれてしまいました(笑)。

この先は未見の人は読まないほうがいいです。
じゃ、誰が読めばいいのか?んー、そうですねぇ、武術家しか出てこないこの映画において色んな意味で功夫に期待してる人は読んだ方がいいのか、な?

とりあえず自分の感じた要点を3つだけ。

・俳優にあんなに長い期間訓練させる意味はどこにあったのかなぁとぶっちゃけ。いくらなんでもちょっと不憫すぎる気が。
・アクション経験があまりない2人、フィリップ・ル・スールとクレジットにあった大陸の宋小飛というカメラマンは狙い・・・なんですよね?監督。
・事前にポスターやスチールを見ていてふと胸をよぎったことが的中してしまいました。

とはいっても中国香港でヒットしましたし(監督としても今までで一番の興収を記録)、すでに公開されているフランスでも「素晴らしい!」という意見は当然ながら多いようなので単なる個人的感想(しかもかなりの功夫バカだし)ということで気にすることでもないでしょう。かえってアクションに馴染みのない人の方が、うんと楽しかったりするのかな?試写はデジタルでしたがもしフィルム上映ならまた印象も違うかもしれません。
これからの皆さんはとにかく王家衛ワールドをたっぷり楽しんでくださいませ。

以下は、なんだかんだで功夫を期待してしまっている人への伝言。

心を真っ白にして観てくださいね。話が分りにくいのは仕様なのでいいとして、葉問=詠春拳もチャン・チェンがいつの間にか実際の八極拳の全国大会で優勝してたことや、ツィイー嬢のあの華のある動きに厳しい稽古をつけたら・・・という想像も忘れてください。間違ってもカン・リーが出るからと期待しちゃいけません。金ピカが目に痛いじゃないか雨粒も量がやたら多くてどこ見ていいかわからんとか、訓練に耐えた俳優でしょうにもう少し上手に工夫してアクションを見せてあげてちょうだいスローどころかなんで繰り返し同じシュチエーションとリズムとショットなんだよもったいないいいいいい袁和平!などと、よもや言わないように。すべては王家衛の名のもとに。

稽古中二度も骨折し、肺炎(でしたっけ)になったトニーさん、不憫。
でもって、ああチャン・チェン・・・・・あんなシビれるキャラ設定と造型だったから・・・・もっと観たかったです(涙)。

最後に。
そうこう言いつつ、もしこの後も功夫、武侠映画をカーウァイ監督が撮るおつもりがあるなら、あと続けて1,2作で、もんのすごい傑作を作るかもしれない、そんなこともちらりと思いました。アクション映画にあの色気を持ちこめる人はそうそういないもんね。まぁ、まずは監督にその気があれば、にかかっているんですけど(笑)。

 

 

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プロ野球開幕!! と グランド・マスター試写 への4件のフィードバック

  1. 岐阜の『ともっち』 のコメント:

    世間はゴールデンウィーク突入ですか・・。
    僕は工場で交代勤務をしているので・・そんなの関係ねぇ(笑)。
    個人的に平日休みのほうが好きです。映画見る際は特に。
    岐阜県内の2件ある東宝シネマズにて、『グランド・マスター』公開決まりました!パチパチパチ~(古っ・・笑)!
    ママさん的には、良くもなく悪くもなくって感じですかね・・。
    僕は公開されたら必ず観に行きます。
    『考えずに感じる』つもりで。どっかで聞いたことあるような(笑)。
    ウォン・カーウァイの映画って、歌舞伎や絵画を見るときのような『様式美の世界を楽しむ』・・そんなイメージが僕の中であります。
    カーウァイ作品って結構お約束のように違う映画で同じことしてることありませんか?
    『また「夢二のテーマ」使ってるし』・・みたいな(笑)。
    そんなのを見つけるのも楽しみの一つだったりします。

    • ケイコママ のコメント:

      私達のお仕事も基本GWは関係ないですねぇ。
      むしろ休み前になると原稿などが休日前進行になって大慌てです。

      『グランド・マスター』は久々のウォン・カーウァイ監督の作品ですもん。
      地元公開おめでとうございます~
      彼の音楽の使い方は独特ですよね、初めて『欲望の翼』観た時痺れたなぁ。
      今作も「うお、ここでそれ!」という曲が。お楽しみに!

  2. ともすけ のコメント:

    本日、会社の上司(美しいものと映画が好き)から「『グランド・マスター』観に行くわよ!」と誘われました。上司ともども、ウォン・カーウァイの世界を堪能してまいりま~す。

    で、功夫といえば、なのですが、ドイツ人監督がとった「ソウル・キッチン」というコメディ映画があるのですが、先日、こちらのパンフレットに「ぼくらは古いカンフー映画から影響を受けていて」とか「古いジャッキー・チェンの映画も参考にした」という文章を発見してしまいました!
    日本公開当時は、まーったくピンとこなかったのですが、今、もう一回みたら「なるほど!」と納得するのかもしれません。
    それにしても、ドイツのコメディ映画に、カンフー映画の要素が入っているなんて…。
    カンフー映画の影響ってすごいものがあるのですね!

    • ケイコママ のコメント:

      ソウル・キッチンが功夫映画の影響を受けているとは自分も知りませんでした
      欧州でも成龍の人気はすごいから、73年生まれのアキン監督としては丁度少年期に夢中になって観たのかもしれませんね!
      教えてくれてありがとございます!
      世界への影響と言えば、B.リーのドキュメンタリー『How Bruce Lee Changed the World』を初めて観た時の衝撃はすごかったです。いや、それまでもリー先生の映画は観てたしなんとなく知ってるつもりでしたが、本当に世界を変えたんだと実感した次第で。そして影響力といえばチャン・チェ監督やラウ・カーリョン監督、もちろん成龍にも充分あると思います。

      そういえばソウル・キッチンのサントラを買おうかと思っていた事を思い出しました
      エンディングクレジットがかっこよかったな~

      グランド・マスター楽しんで来てくださいね!

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