ずっと大切に使ってきたエスプレッソマシンの調子がとうとう悪くなってしまいました。
旅行先のイタリアで飲んだエスプレッソやカプチーノのおいしさに心奪われ、96年にミラノで買ったエレクトラ社製のマシン。
当時は円が強かったリラの時代でしたが、13万円はしたと思います。
Micro Casa aleva s1cという名前のこのマシン、想像するに50年近くモデルチェンジしていないのではと思われるほどデザインがクラシカルでとてもおしゃれ。
仕様はシンプルそのもので圧を上げてレバーでコーヒーを抽出するタイプ。
円筒のタンクに単純な圧力計がついて、全体は銀に輝くクロムメッキで仕上げられ、てっぺんに羽ばたく鷲があしらわれています。
ネットで検索すればエレクトラ社の業務用家庭用マシンを揃えているところは日本でもあります。
しかし残念ながら私の持っているタイプのスマートなマシンは載ってない。
それもそのはず、このマシン、すごく扱いが難しいのです。
電源を入れてからカフェを淹れる準備ができるまで、まずはたっぷり10分以上はかかる(笑)。
そしてカプチーノのためにミルクフォームを作ろうと思ったら、そこで一旦圧を逃がして数分かけまた圧を上げてあげないと、きれいな泡ができない。
まあはっきりいって非常に手間がかかるわけです。
おまけに準備万端、いざカフェを淹れようとして、うっかりマシンを触ったりすると熱くて火傷しちゃう。
いや、かくいう私も何度こいつで腕に火傷したことか。こんな危ない製品は恐らく日本では怖くて売れないでしょうね(笑)。
でも、これで淹れたカフェは何と言うか本当においしい。
そんな可愛いマシンですが、さすがに自宅で日に1度か2度くらいしか使わないといえどもあちこちにガタがきて、とうとうゴムのパッキンが劣化したようで水漏れが起こるようになりました。
これは困った。まずはネットで修理してくれるところがないか探したところ意外に簡単に見つかりました。しかし問題は修理中の期間の代替品です。
そこで友人に色々話したところ、新しいマシンを買いたがっている人間を発見。
私が友人の代わりにお目当てのマシンを比較検討して一番安いところを見つけて発注するからと話をつけて修理から上がってくるまでの間、新品を借りることになりました。
これもイタリアのエスプレッソマシンですが、同じ豆を使っていてもなんとなく味が薄い気が・・・。
でも、それを超えて驚いたのがコーヒーを淹れるまでの時間の早さ。
あれよという間にカプチーノができてしまうじゃありませんか!
この間、マシンを修理に送ったばかりなんですが早く上がってきてほしいな~、でないとこの便利さに慣れてしまうのが、すこしばかり怖い。