こんな小ネタをわざわざエントリーするのも何ですが、どこに追記すればいいのか分らないまま(実は以前書いたレビューにちょこちょこ追記してたりする)、ずいぶん時間が経ってしまったので、思い切ってこそっと残しておきます。
以前「葉問2/イップマン 葉問」のレビューを書いた時に、ウィルソン・イップ監督のインタビューをこう書きました。
>「自分はどこか天の邪鬼のところがあって、すんなりと予定調和とかは好きじゃない。<導火線>の時も(文字では確かに導火線となってたけど、これ多分監督がSPLと言い間違えたんだと思う)馬刑事を最後殺そうとしたら猛反対にあってしまった(でもアンタ結局殺したやんか!)。葉問2でも全員がスタンディングオベーションするのは嫌だったんだ。だから、どうしても1人席を立つ英国人を登場させたかった」
なんだかイップ監督らしいですね。
ところが・・・あれから「導火線」のアメリカ版DVD特典についてるドニー・イェンのコメンタリー(これはアメリカのDRAGON DYNASTYレーベル発売のものにしかついてない)を聞いていたら、ドニーさん本人が「この映画にはふたつのエンディングがあったのさ」と喋っていました。
「ウィルソンは二通りのエンディングを撮ったんだよ。ひとつはルイスの背後からレイ(ロイ)が近づいてきて僕を撃つ。でスローモーション。死んじゃうわけ」なのだとか。
あらら、「葉問2/イップマン葉問」レビューでてっきり監督がSPLと導火線を言い間違えたのかと思っていた自分が間違いだったんですね。すみません、イップ監督。
結局はプロデユーサーが「SPLでもそうだったのにまたやるの?」みたいな事になってもう一方のラストに落ち着いたようですが。まさか自分も同じことをしようと考えていたとは予測できませんでした(笑)。
正直そりゃ、みんな猛反対しますよね!また中国内地で公開できなくなるかもしれないじゃないですか~。だからこその2バージョンだったのかもしれませんが。
(中国共産党は、正義がワリをくって悪が逃げ伸びる、というのもすごく嫌うので検閲に引っ掛かりやすいらしいです。ま、あの野獣刑事が素直な正義かどうかは置いといて・・・いや、だからこその香港返還前が舞台なんだし)
なお、SPLに関しては香港では公開されたものの内地で公開されず。理由は恐らく上記のとおり。とはいえ中国のことなので、レジェンド・オブ・フィスト怒りの鉄拳香港版(業界風に言うとスペシャルエディション)と同じように最終的には内地で流通しまくっておりますが。
SPLが公開されなかったことについては、今年2012年にニューヨークで行われたアジア映画祭のインタビューでもドニーさんが話していました。
しかし葉問が実在の人物じゃなきゃ、序章のラスト多分殺したね、監督。いや、天の邪鬼としてはむしろ殺さなかったでしょうか?
・・・考えるのやめときます。
↓導火線エレベーターシーンの撮影風景。狭いとこにまぁたくさん男どもが(笑)
おまけ
かつてCCTVで放送された「甄子丹、真子丹」
これに英字字幕を付けてCCTV-9 Documentary English がアップしてくれています。低画質の簡体字字幕でしか観たことがないのでこの英字字幕は助かりました。非常に内容の濃いドキュメンタリーかと思います、おすすめ。
07/09/2012 Movie legends-The art of action, Donnie Yen
と、書いてたら思い出しました。
中国のごく一部の甄子丹ファンが「インドの馬軍じゃん!」と喜んでいたインド、ヒンドゥー映画の「FORCE」の予告置いときます。
Force – Official Theatrical Trailer (2011)
インド映画だけに、馬軍(仮名)といえども御期待通り歌って踊ってます(笑)。
観たいわぁぁぁ。が、一番驚いたのはバイクは乗るもんじゃなく投げつけるものだったという懐の深さ、というか筋力の強さ。
画皮の公開まで 暫くドニーネタはお休みかと思っていると 小ネタを挟んでくだ
さるのが 嬉しいじゃありませんか(爆)
導火線でも殺されるところだったのですね 危ない 危ない(爆2)
導火線でのコリン・チョウのおかあさんとのやり取り 良かったですね
シネマートの短期公開は当然カットされたバージョンでしたけど
見たかったです 優しい素顔
>「FORCE」の予告置いときます
だぁ これ↑だったのですね ぐふふ
あ 遅ればせながら復讐の狼たち 拝見しました
チョウ・ユンファの自らの捨てきった演技が素敵でした
胡軍もカンフーサイボーグに次ぐ はじけっぷりで(爆3)
姜文さん こんな作品を創られるのですね 驚きでした
Juneさま
そう、あやうく殺されるとこだったそうです、ウィルソン・イップ油断なりません。
小ネタに喜んでいただいたところで、調子に乗ってまたまた小ネタ。勝負がつき、コリンのお母さんさんからもらった紅包を取りにいく馬軍の右腕に大きな青あざがあることは、ひょっとしたらもうご存知だったでしょうか。
あれは多分本当に撮影中ついたアザなんだろうな・・・と観る度に思ってしまったりして。
そういう意味では、今からもんのすごく特殊身分が楽しみ。観てるこっちの血管切れそうなのを期待してます。
さらば復讐の狼たち、ご覧になりましたか。自分は非常に大好き。姜文マジ色気ある!
>馬軍の右腕に大きな青あざがあることは、ひょっとしたらもうご存知だったでしょうか。
おおっ 気づいておりませんでした ママさんの愛情一本!なコメントありがとうございます
ドニーさん 身体はって下さってますね
画皮の公開も近づいてきましたが TV放送中のドラマ版も映画化されたあたり
になってきて いよいよペイロンが陥れられそうになっており 人を見る目の
無かった彼女の自業自得かいなと可哀想ながらも思ったりしてます(殴)
だってぇ ドラマ版もパン・ヨンの方が男気があって渋くて素敵なのにぃ(笑)
鮴雛E
お久しぶりです。導火線見ました。激しかった~。アクション、いまさらですが、あれは本当に当たってます?よね。すごいですね!
かっこよくて興奮し、面白いのですが、けが、心配になっちゃいます。 レジェンドオブフィストも見ました、脱ぎ系好きですが、しり見せサービスまではさすがにちょっと・・・焦りました(笑) どこ見てんだって感じですが。
捜査官x見に行きそびれてしまったので、画皮は見に行きたいと思います。
激しいアクションは見てると力入ってしまい疲れますが、面白い!!また映画教えてくださいね!
Juneさま
ドラマ版もご覧になってるのですね、えらい!
ところでドラマの鮴雛Eは「KAN-WOO 三国志英傑伝 関羽」でドニー関羽が命を助けた(あとで殺しちゃったけど)あの弓の兵士だった李宗翰が演じてるんですよね?ドラマ、面白いですか~。
なかなか連続ドラマを見る時間が取れず、スルーしてしまいましたが急に興味が湧いてきました(笑)。
あやりんさま
ご無沙汰です、お元気でしたか?導火線ご覧になれてよかったです。うん、多分本当に当たってます(笑)。三男を演じた行宇さんはあのジャーマンスープレックスで実際に鼓膜を破ってしまったそうです・・・。
「この現場をお前らの少林寺と思え!」とはドニーさんの師父であるユエン・ウーピンさんの口癖だったようですが、谷垣さんによるとドニーさんも同じ言葉をスタントマンの方々によく言うそうで(笑)。そういえば「修羅雪姫」で釈由美子さんに言い続けた「More Power!」という言葉も、昔テイクの度にウーピン師父が叫んでいたとドニーさんがインタビューで言ってました。師弟は似るんですねぇ。
将来を嘱望されている武打星の行宇さんですから、殊更ハードにいったのでしょうね。ドニーさんはじめ、役者スタッフの皆さんの怪我のないことを祈るばかりです。