試写に行ってきました。あらためてスクリーンで観たら女優、周迅(ジョウ・シュン)の素晴らしさに、とにかく圧倒されてしまいました。
彼女を初めて知ったのは「ウィンター・ソング」だったと思いますが、あの映画の演技に鳥肌が立ったことは忘れられません。凄味がある。女のズルさ不条理さを見せつけられてもなお吸引力を発揮する女優は本当に素敵です。この役もただの綺麗なもののけじゃありません。貞淑な妻よりも清濁併せ持っていてむしろ人間臭い、そこが最大の魅力。
対する趙薇(ヴィッキー・チャオ)も美しい。目がでっか!そのデカイ瞳に涙を一杯に溜めたクローズアップは彼女の最大のチャームポイント。
この画皮はふたりの女優を堪能する作品ですわ、としみじみ。綺麗だなー。
それに加えて孫儷(スン・リー)もキュートだしね。彼女の作品をそれほど観てるわけじゃないけど、こういう役の方が合ってる気がする。かわいい。
ま、これだけの女優がキャラ立ちつつーの熱演してるんですから男たちは正直引き立て役。
さすがの超絶美形俳優、陳坤(チェン・クン)も形無し・・・というか、君がもっとしっかりしてたらそんなややこしいことにならんかったんやぁぁぁと、つい言いたくもなる(笑)。
でも世の中でモテる人というのは往々にしてそういう男である、というのも現実だったりして。
それにしても古装ファンタジーの世界というのはロマンティックですねぇ。
妖魔だとか、真実の愛などというのを少々強引に描かれてもすんなり受け入れられるのも古装ならではですね。大好きです。
そういえば、この続編「画皮2」が、この夏にむこうで公開予定なのだそう。主演は同じくジョウ・シュン、ヴィッキー、チェン・クンの3人(ドニーさんとスン・リーはなし)。ストーリーは続いているのでしょうか、それとも違う設定なのか?ちゃんと調べてないけど、予告を見るとおもしろそうです。(追記:この続編の監督をゴードン・チャンと書いてしまいましたが間違いでした。監督はCM出身の烏爾善、訂正いたします失礼しました)
難しい話ではないので理解しているつもりでおりましたが、それでも分ってないことがありました。
ドニーさんが街に帰って来たのはヴィッキーに手紙で呼ばれたからだったのね。泥酔しないとその街の門を叩けなかった男心の切なさよ。とほほ。
そういえば、自分の持ってる香港DVDは118分のディレクターズカット限定版。今回公開されるのは103分の通常バージョン。だからでしょうね、あら、そこないのね・・・ああん、あのシークエンス好きだったのにバッサリやられとる、と所々で気がついてしまいました。まぁ、ストーリーに影響するほど大きな違いはないので作品に関して問題はありません。
単純にドニーファン的には、自分の報われない恋心の重さに茫然としたような表情の後、歌いながら去ってゆく背中になかなかの哀愁がございました。が、今回はその表情の部分がカットされていたことで味わいが薄まったのが残念だったでしょうか。ま、細かいところですが。
そして今回試写でよーくわかった、もう一人の妖魔、戚玉武(チー・ユーウー、彼は処刑剣の玄武もやっております)演じる小易が不憫で不憫で・・・。君は悪くない、悪くないよぉぉぉと声をかけてあげたくなったことを付け加えておきましょう。
とにかくジョウ・シュンという女優の演技の素晴らしさ、その存在の特別さに酔いしれる、それだけで充分おつりのくる美しい映画です。と同時にそれぞれの俳優のクローズアップがとにかく多いので、どのファンの方も楽しめるかと。
8月上旬よりロードショー公開。
最後に、どうでもいい小ネタ。
龐勇(パン・ヨン)というドニーさんの役名が格好よくていいなと思っていたら、まったく同じ名前がクレジットの制作主任に。偶然の一致かその名を拝借したのかは知りませんが、今回の試写で初めて気がつきました。
ネーミングに苦労したゴードンが「ちと借りるわ!」とテキトーにパクったことにしときましょう、その方がおもしろいから(笑)。
あ、以前、この作品に広東語バージョンが存在しないかのように書きましたが、ちゃんと存在してました。すみません。が、この日本公開バージョンは普通語です。
ドニーさんの吹き替えはやはり陳浩じゃなく章劼でした。日本版「エンプレス/運命の戦い」と同じ人。やっと確信もちました、自分。
画皮 あやかしの恋日本公式サイト
画皮(原題)香港DVDにて鑑賞 / 画皮 あやかしの恋(邦題)-ドニー・イェン 甄子丹
配音演員
おまけ
ビッキーとチェン・クンの「画心」デュエット
ええと、ヴィッキーはともかく、チェン・クンさんも一応歌手・・・なんですよね(笑)
日本でのデジタル上映版では、倉木麻衣さんがこのオリジナル曲を日本語歌詞でカバーしております。
はじめまして。このブログの内容と関係ないですが・・
その昔、飯星さんが「ザ・ワイド」のキャスターしてたときに、
たまたま朝サンテレビつけたら、「婦警候補生物語」というドラマがやってて、
飯星さんが出ててびっくりした記憶があります。確か財前直見さんも出てましたよね。芸名の漢字が今とは違ってたような記憶があります。
その当時はネットもそんなに普及してなくて、キャスターのイメージしかなかったので。今はおは朝などコメンテーターの仕事が主という感じですかね?
私は、関西在住なのでおは朝とか楽しみに見てますよ。
お仕事頑張ってください。
昨日、ついに観ました!『武侠』!!
岐阜の片田舎(笑)でもこの作品が観られた喜びをかみしめつつ。
感想はブログにも簡単に書いておきました。よかったらどうぞ。
観て気になることが。葉巻を咥えたふっくらとした男性、誰かに似ているけど思い出せない・・。うーーん、誰だろ?
映画館を出た直後、雷を打たれたように(笑)思い出しました。姜文そっくりだ!と。
もしかしてこの人が姜文の弟さんでしょうか?
個人的な話をしますと、僕はゲームが大好きで(30代を過ぎてからの趣味)その観点でちょっと面白い動画を見つけました。
ドニーさんと金城さん、間接的にゲームにて共演されてます。『鬼武者3』といいます。
ご存じだったでしょうか?メイキングでドニーさんが出てるので紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=BX6G8wWzE-E
もう一度観てもいいかなって思いました。ただ、早く観ないとすぐに終わってしまいそうです(泣)!!
あら雪虎将軍?と思って見直すと これ↑は画皮だったりするのですね(笑)
雪虎将軍も切ない恋でございましたが…
>単純にドニーファン的には、自分の報われない恋心の重さに茫然としたような表情ん~ カットなのですね 残念!
でも 昨年に続いて公開作が多くドニーさんを間をおかずに見られるなんてと ついつい嬉しくなってしまいます
ちなみに 地元に武侠が巡業に来てくれてまして 1日一回の上映ながらもう暫く見られそうなのです(喜)
>まったく同じ名前がクレジットの制作主任に。偶然の一致かその名を拝借したのか
それにしても良く見ていらっしゃいますね~
発見があると映画鑑賞にも楽しみが増えますよね 8月の公開にはしっかりチェック!(笑)
じゅんさま
こりゃまた随分と古いお話で(恥ずかしいっす!)、覚えていてくださってありがとうございます。
はい、デビューしたころは自分、女優志願でした。が、まったく箸にも棒にもかからず、ははは!オーディションにも落ちまくり、気がつけば遠いところに来たもんだ(笑)。
おは朝、ご覧頂いてありがとうございます~。楽しいですよ!現場。浦川アナと喜多アナの頭の回転の良さにはいつも感心しています、すごい。
ともっちさま
岐阜にもとうとう来ましたか!嬉しいです。
ブログ拝見しましたよ、確かにジミーさんはほかの誰にも代えられませんね~。
おっしゃる通りあの葉巻の人は姜文の弟さんで、姜武さんです。声までも少し似てますよね。
一時、姜文が今よりうんと太っていた時期があってその頃はもっと似ていました・・・「さらば復讐の狼たちよ」では兄貴の映画にノーギャラで出演されたとかされないとか。
捜査官X、可能ならぜひもう一度ご覧ください。二度見るとまた新しい発見や感覚に驚く!ハズ。
鬼武者3のメイキングもご紹介ありがとうございます。若き日の谷垣さんや厳華さん、下村勇二さんもいらして非常にお得感満載ですね!
Juneさま
たしかにこの写真、雪虎将軍に似ていますね、思えば雪虎という名も素敵ですわぁ。名前だけだとダントツかと。
武侠、地元開催(?)おめでとうございます。まだ観られるなんて、なんとうらやましい・・・
8月の画皮も、どうかご覧になれますように、その際は是非制作主任の名前をチェックしてみてください。ドニーファンのちょっとした楽しみと言うことで(笑)。