ええと、子供の頃の我が家は父親の仕事の関係か、やたらと色んな雑誌が転がっておりまして。
たとえば、資料用でしょうね、その道の業界誌と呼ばれる御用達週刊誌だとか、掲載誌なのか、おねーさんの怪しい写真の載った雑誌とか、月刊Gunとか航空ファンとか航空情報とか、まぁ、とにかくいろんなもの。一応は子供の目の触れるところに置かないような配慮はあったのでしょうが、そんなものはこっそり父の書斎に入ればバンバン見られるわけで。弟と一緒によく父の書斎に忍び込んではありとあらゆる怪しい雑誌を眺めておりました。
ま、私の場合は美しい女性のヌードとかには、それほど興味を持てなかったので、たとえばダーティハリーがあの代名詞とも言えるS&Wのリボルバーの44マグナムからオートマチックに換えたことだとかを銃の専門誌で知ったものでございます。
おまけにうちの6歳違いの兄がやたらと軍事関係に詳しい男でして。一緒に戦争映画を見ながら色々解説してくれたりもしました。
そのおかげで小さいころから、軍服、ヘルメット、戦闘機、手榴弾、銃などを見れば、ぼんやりとですが、ちらりシーンを見ただけで第一次世界大戦か第二次世界大戦か、どこの国の兵士か海軍か陸軍かくらいは識別できたと思います。普段の生活や自分の仕事には何一つ役に立ったことはありませんけど、戦争映画を見る時とモンティパイソンのTVシリーズを見る時「だけ」は結構役に立ちました。
そんな私も海軍、しかも戦艦まではそれほど詳しくはない。知っていることとすれば、海上自衛隊の自衛艦旗が旧海軍で使用されていた、中心が左に寄った十六条旭日旗と同じであるということくらいでしょうか。
そんな自分にすら、この映画の監督ピーター・バーグが戦艦大好きっっ!ってことはヒシヒシと伝わってきましたよ(笑)。航空母艦や駆逐艦ではなく、タイトル「バトルシップ」があらわすように恐らくこの人相当戦艦オタクですよね?
ひょっとしたら、あのミズーリで(そのためには敵が宇宙人だろうがなんだろうが多分何でもよかったんじゃないかと)戦う、それを映像化したい一心でこの映画を製作したのかもしれません。そんな熱いものをすごく感じました。
たしかに、いよいよミズーリ出港!という瞬間は異様に燃えましたよ。そしてその手助けをするのが退役兵のジーサマ達というのも心の中で「いやっほう!」と喝采を叫ぶくらい激しくよかったです。
くわえて込入った人間ドラマなどほとんどないストレートなシンプルさが、功夫映画が好きな自分には非常にシンパシーを感じさせたのかもしれません。
思えば、戦艦の時代も第二次世界大戦後で終わり、その後は空母や駆逐艦が主流になってゆきました。兵器の変遷や空からの攻撃に弱い、海上戦がほとんどなくなった、など理由は色々あるでしょうが、戦艦は維持管理費などとにかくコストが桁外れにかかるというのも大きな理由の一つでしょう。
だからこその対異星人に対抗する現代のミズーリ復活であり、そのあたりのコーフン度は自分が「捜査官X」でジミー・ウォングやベティ・ウェイが再びアクションするのを見て狂喜乱舞する気持ちとなんら変わりはないと申しあげてよろしいでしょう。わかるわぁ~。
惜しむらくはこの映画を自分の兄や弟と一緒に見られなかったこと。
しかもこの日は友人と午後からの観劇に行った後、さんざ飲み食いした帰りで「今からレイトショー行こうと思うんだけど、どう?」と訊いたらタイトルも聞かずあっさり断られまして(笑)。ま、よくあることです。仕方ないから一人で行きました。
これ、あの彼らと観たら相当盛り上がっただろうなぁ。んで、すんごい濃い解説が聞けたかも・・・。普段兄弟と離れていることを寂しく感じたりするとことなどほとんどありませんが、この時ばかりは彼らが恋しかったと付け加えておきます。
あ、かといって別に自分は戦争が好きとか極右志向とか軍事オタクとかそういうわけではありませんからね、念のため。
とにかくこの映画、テレビやソフトでなくスクリーンで観た方が絶対に面白いと思います。単純に楽しい。浅野忠信さん、とっても格好いい役でした。素敵です!
こんにちは^^映画は曲作りと似ていて、凄く勉強にもなるし、歌詞作りに役立ちますね。海上戦で言えば、中国、ロシア、北朝鮮は要注意国ですね。日本周辺の海上はガードが甘いから入り放題だし・・・この映画のキャッチコピーは日本にぴったり当てはまることだと思います
かず虎さま
キャッチコピーについては気がつきませんでした
もし、お近くで公開しているようでしたら是非ご覧ください
劇場で観てナンボな感じが、すごくいいです