エンドレス捜査官Xブーム

まだ終わらない、個人的「捜査官X」ブーム。
何をどうしたってくらいに、捜査官Xを映画館で観る自分。
かなりおかしいことになっております(笑)。だってまぁ、非常に愛してるから、この映画。今観ておかないと、もう二度と完璧な形では観られないと思うと妙に焦ってしまうわけです。

先日も大阪の仕事仲間と一緒に大阪ステーションシネマに行きました。(絶賛ゴリ押し期間中)仕事終了から約束まで時間があったので、第一ビルだとかあのあたりの地下街でチケットショップを巡り前売り券を捜したのですが、何件覗いてもどこも売り切れ。でもお相手のなかのおひとりがすでに予約してくれていたので、結果オーライ。ありがとうございました。

さすがに睡眠時間2時間は効いた。その直前にブルグ7で、やっとこさニコラス・ウィンディング・レフン監督の「ドライブ」をガッツリ観たこともあって、2本目のこちらでは叙百九の素晴らしい声のナレーションに所々気絶してしまったりして。

ひょっとしたら眠れない夜に彼のナレーション聞いたらすぐに眠れるかも・・・なんだかそんな夜のために、たくさんの映画の中から金城武くんの中国語ナレーションだけ抜き出し「砂男」というカテゴリーでi-podに入れたい衝動に駆られております。「ウィンターソング」とかいいでしょうねぇ。台詞の内容は中国語がよく分らないので恨み事でも問題なし(笑)。

さて自分、すでに香港版「武侠」のブルーレイを持っている。なのでこの映画、正直言うと何度観たかわかりません。でも観るそばから新しい発見があってその度に驚いてしまいます。

たとえば、七十二地煞が送った刺客、義母でもあるベティ・ウェイ姐さんを前に劉金喜がいよいよ覚醒するシーン。
それを見た次男曉天が思わずにっこりするカットが印象的ですが、実は彼だけでなく後ろにぼやけて映る他の子供達もみんな笑っているのですね。
あの危機的状況にあっても、子供達は俺らの村のリアルヒーロー出現!と嬉しく思うのだな、と感心です。当然、大人の方はみんなテンパっておりましたが。その対比が非常におもしろい。芸が細かいぞ、ピーターチャン(ドニーさんがそこまで考えつくとは思えなかったので、ピーターのアイディアだと勝手に解釈)。

そして、なんとなく見逃していた新事実も発覚。
劉金喜が仮死状態から目覚めて腕を切った後、それを見た渡辺謙さん似の兄者が吠えた台詞。

英語字幕では「You choose a woman and child,over your own home?」
日本語字幕では「その十年のために、今まで育ってきた家を捨てるのか?」のようだったと記憶しておりますが、中文だと「就為這十年 你€放棄了一個二十年的家?」なのですよ。

なんと、あの回想に登場した西夏族辮髪の唐龍はハタチ設定だったことが判明(笑)。ドニーさんの年齢サバ読みには慣れっこになっておりますので少々のことでは驚いたりはしませんが、さすがにこれに気がついた時には笑いました。
と、いうことはその後の劉金喜は30歳なわけですね・・・もう、なんとでもしてください。今後17,8歳シーンがきても驚かない覚悟はできました。

ところで一緒に観に行った人達ですが、終了後に客電がつくやいなや、笑顔で一言「渋い!」素晴らしい反応です。上映前のお喋りだとお子さんのいるご家庭は一緒に観る映画のジャンルも選ばないといけないので、大人向けの作品を鑑賞するのも結構苦労がいるらしい。そういう意味でも満足していただけたようです。よかった、嬉しいです。
映画館に行く際はほとんど1人のことが多いので、こうしてたまに誰かと一緒なのはとても新鮮。帰りは例によって「あの屋根の追いかけっこはワイヤーなしなんだよ!」などと熱く語ってしまいました(笑)。

そういえば、金城ファンのブログで、この捜査官Xの雲南ロケ地をグーグルアースで調べあげては報告していらっしゃる方々がいます。
その執念深さ(←誉めてます)と思い入れの強さ、そして金城武さんに対する愛情は本当に微笑ましく、いつも楽しく感心しながら拝見しております。本来は直接伝えなくてはいけないのでしょうが、この場を借りてお礼を申し上げます。オタク気質の人ってホント、好きよ。

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エンドレス捜査官Xブーム への7件のフィードバック

  1. 岐阜の『ともっち』 のコメント:

    ママさん、こんにちは。
    誰かの言葉をかりて、あえて言わせて下さい。
    『もう、どんだけ~』(笑)←もちろん褒めてます
    『ドライヴ』観ましたか!!今度感想をアップしてください。
    岐阜でも『ドライヴ』がもうすぐ観られるので楽しみにしてます!
    こないだ、『王朝の陰謀』観てきました!!
    地元の映画館でまさか観られるとは!!
    もう最高でしたよ!!おかえり、ツイ・ハーク!!
    あまりに最高だったので久々にブログ更新しちゃいました(僕の名前を押すとジャンプできるようにしておきました)。
    あ~、これからも楽しみな映画が多すぎるっ!
    では、また!!

    • ケイコママ のコメント:

      岐阜の『ともっち』さま
      実は「ビースト・ストーカー/証人」とか「バトルシップ」等々ほかにも色々観てはいるのですが、いつまでたっても捜査官Xの事ばかりで、なかなかレビューが追い付かない。いつになることやら。
      そういえば・・・自分「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」(この長ったらしいタイトル秀逸ですね)のプログラムにサモハンの基礎知識みたいなネタでコラムを書いてました。忘れてました(笑)。
      ブログ拝見しましたよ、気に入られたようで嬉しいです。こういうツイ・ハークが観たかった、感激した人は多かったと思います!

  2. June のコメント:

    ケイコママさん

    初めて投稿させて頂きます
    こちらを拝見させて頂いて 何とドニーへの愛に満ちたブログなのだろうと
    本当に嬉しかったです
    「うんうん、こういうコメントが欲しかったのっ!」と同感できる部分が
    多く何度も読み反得させていただいては ニンマリしてしまっておりました

    砂男説だけは 私めドニーの声のファンで 彼のセリフの所だけMDに
    入れて寝る時に聴いたりしていたので ちょっぴり違ったのですが(笑)

    捜査官Xについては何度もコメントしてくださっていたので もう無いかな
    と思ったら「まだまだ続くブーム」にまた嬉しさ倍増でした
    上映最終日は何となく感無量。 香港版ならいつでも見られるとは言え やはり
    大きなスクリーンで見るのは格別ですよね
    画皮まで 暫くドニーコメントはお休みかなと思うと少し寂しいです
    また 機会がありましたら たっぷり愛にみちたコメント(なが~いの大好き)
    楽しみにしております

    • ケイコママ のコメント:

      Juneさま
      お初です
      共感していただけて私もとても嬉しゅうございます。

      日頃のニュースに細かく反応する時間がうまく取れないので(あれだけ長文書いといてなんだその言い草)映画の感想が主ですが、妙に凝り性の性格ゆえか時々誰かにすごく言いたくなるネタを発見することがあったりします。
      でも、その小ネタを聞いて喜んでくれる人は残念ながら周りにいないし、一々細かいネタでエントリー作成するのも恥ずかしいし(笑)。

      そこで昔に気がついたこと、ここでこっそり書いていいですか?ってすでにファンの間で常識の話ならすみません・・・

      ピアノが弾ける男として世界中のファンを萌えさせてるドニーさん、ショパンの幻想即興曲が十八番なのは有名な話かと。
      と、同時にあちこちプロモよく弾いてる1曲
      あれは86年に歌神、張學友がヒットさせた「別戀」というナンバー。実はこれジャッキーがカバーした曲で、日本のSALLY(サリー)というバンドの「マイナーコードにHeartbreak」(同じく86年)がオリジナルだったりするんですよね。

      ああ、やっと誰かに言えたわ、スッキリ!

      • 岐阜の『ともっち』 のコメント:

        學友さんで思い出しました。梅沢富美男さんの曲もカバーしてましたね。これです→http://www.youtube.com/watch?v=tP2Plv_-9Ek
        『心ゆくまで』というタイトルだったような・・。
        90年代の香港ポップスは日本の楽曲カバー全盛期でした。懐かしい。

      • June のコメント:

        すっきりなされて何よりでした(笑)
        ほんと~に 作品の中でも何度も披露してくださってるし
        演奏中のドニーって 萌えますよね(爆)
        プロモの演奏 私は学友のカバー曲でオリジナルが日本の
        アーティスト曲というのも知らなかったので今度聞いてみます

        あ 私もすっきりしたいのですが 瀕死期に入る時のフラッシュ
        バック、幼少期の唐龍のヘアスタイルって父上のと一緒です
        よね? 大きな画面で確認したいのですが少々暗いのと一瞬
        なので なかなか確信がもてないのですが…

        • ケイコママ のコメント:

          岐阜の『ともっち』 さま
          梅沢富美男さんのカバーのお知らせありがとうございました。
          ジャッキー・チュンがカバーしたといえば「真夏の果実」ですよね!ほかにもいっぱい。
          >90年代の香港ポップスは日本の楽曲カバー全盛期でした。
          ですねぇ、レスリーも日本でコンサートとかしてました。
          自分も有楽町フォーラムに観に行きましたよ・・・(涙)

          June さま
          少年期の唐龍のヘアスタイルはジミーさんと同じだと思います。
          多分、葉を全部切り落として父親の帰りを待つ彼の姿だと自分は理解していました。そう思うと、あの親子の確執は非常に切ないものがあったりします。

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