○中0ー4神 @甲子園
試合はもう一言。岩田さま!ありがとう!
さて、ここからは違う話。
「NPB(日本野球機構)に対し審判、ストも辞さず」
先日そんなニュースが入ってきました。
ひょっとすると20日の試合は全部の審判員がストライキをするかも、との事。
それに対してNPBは代替審判員で試合を開催する方針とか。
発端は、審判員に対しこれまで50年以上にわたり適用してきた厚生年金を打ち切るとしたため。
このニュースで初めて知りましたが審判の皆さんは個人事業主としてNPBと契約していたんですね。だから雇用保険も労災保険もない。
昨年、NPBは国税に4年間7億数千万の申告漏れを指摘され、修正申告しすでに納税を済ませました。
けれど、これで慌てたんでしょう、どうやらいろいろ経理状況を調べてコストカットのため一番弱い立場の審判の保険料を払わなくていい、という道をみつけたようです。
これは単純に保険の話だけでなく、雇用形態をどう解釈するかという側面も持っています。
資格も厳しく狭き門の特殊技能を持った審判という仕事(なにしろ他に職場はない)が請負なのかどうなのか。彼らは思ったほど高給でもなく厳しい制約を課せられオフのバイトも禁止されています。
そんな彼らは今まで通り、この契約形態でも厚生年金を継続する方法があるので、残してほしいと望んでいるわけです。
この件に関して私が一番ショックなのは、プロ野球ファンの反応の薄さ。
私だってジャッジに不満を持つことはありますが、それはそれ、これはこれ。
審判の労働環境が悪くなれば、人材は集まらずやる気のない審判が出てきて、それはジャッジングに影響する可能性だってあるのです。
「誤審だ!可変だ!レベルが低い!」と日頃文句を言っているファンこそ、実は焦っていい問題なんじゃないでしょうか。
審判のみなさんだってストライキなんてやりたいはずはないのです。
選手会だって過去にストライキをやった経験があります(ファンにとっては違いますが、あれは選手にとって雇用問題でもありました)。
現在の選手会会長はタイガースの新井さん。
大変難しいでしょうが、ここは選手会として「代替審判なら試合はしない」くらいの観測気球をあげてもらいたいところ。それはちょいと無茶ブリ?
審判がいなければ試合はできません。
雨の日も寒い日も炎天下でも審判員はずっとグラウンドに立ち続けます。
正確なジャッジをしたからと誰に誉められるわけでもなく、出来て当たり前、そんな損な役回りの審判に、せめてプロ野球ファンだからこそエールを送りたい、私個人はそう思います。