私が世界中の俳優で一番出演作を見ているのは、60年代から香港功夫映画に脇役で出演している馮克安(フォン・ハックオン)だと前回書きました。
では、私が世界中のアーティストで一番お金をつぎ込んでるのは間違いない、山下達郎さんでありましょう。(なにしろキャリアが長いから、発売当時のレコードもたくさん持っているうえに、それをCDで買い直すのは当然のこと、ちょくちょく限定版だとかリマスター版だとかアナログ仕様とか色々発売されるもので・・・一体同じアルバムを何枚持っていることやら)
昨日は古い友人と、その山下達郎さんのコンサートを観にNHKホールに行ってきました。
今まで何度も達郎さんのコンサートには足を運んでいます。
毎回、セットやバンドも含めてそのクオリティの高さと確かな技術で心から楽しませてくれます。
が、この日は正直今まで観た彼のライブでダントツに素晴らしく、身震いを止められないほどの凄さまじさを放っておりました。
昨年の東日本大震災は達郎さんご自身にも大きな影響を与えたということで、ステージのMCでは何度かそれについてのお話も。
震災前に作られたナンバーの「希望という名の光」がその後リスナーに、あの災害で傷ついた人の心に響く1曲として評判をよんでいるそうです。
「ここにいる3700人のお客様ひとりひとりに心をこめて届けます」と語りかけた「希望という名の光」は聴いていて知らず知らずのうちに涙が。
50年近くも生きていれば、歌の持つ説得力というものを色んな場面で感じることがあったりします。
この日のこの曲も本当にストレートに心に沁み入ってきて、様々なことが胸をよぎりました。
毎回彼のコンサートに行くたびにその客層の年齢の近さに感心しますけど(笑)その安心感もまた他のライブにはない、独特な雰囲気を醸し出します。
当然集まった何千人という観客が持つ人生や背景は違う。けれど歌は、その違うはずの人のそれぞれのハートに、あなたを照らし続ける希望という名の光をどうぞ忘れないで、と語りかけることが出来るのですね。
すごく当り前の事なのかもしれませんが、あらためて歌の持つその力の大きさに、そしてそれを支える山下達郎というアーティストの想像を絶する努力と眩いばかりの才能に対して畏敬の念すら抱いてしまいました。この日、この曲を聴くことが出来た私は本当に幸運です。
後悔があるとすると、いつもは2階席が多いためクラッカーを持って行かなかったこと。(さすがに2階でクラッカー鳴らすと目立ちすぎると思うのよ)
この日は運よく1階の座席。油断せずにやはり持って行くべきでした(笑)。
そうだ、終演後にロビーに作曲家の川井憲次さんのお姿が。
葉問のレビューを書いたことがご縁で、川井さんとは何度かメールのやり取りをさせていただいております。「いつか仕事場に来て下さいよ!」とお声を掛けてくださっていますが、お忙しい方なのでなかなか実現せずにいました。
なんという偶然でしょうか、やっとお目にかかってご挨拶することができました。聞けば高校の時から達郎さんのファンなのだとか。嬉しいことです!
帰りは渋谷の居酒屋にてハーパーソーダ割りを飲みながら、友人を相手に最初から最後までずーーーっと達郎さんの話だけを熱く語り散らかしてしまいました。当分は自宅にて達郎さんの歌しか聴かないことは明白であります、てか、もうすでにこれ書きながら達郎祭りだし。
Ray Of Hope 山下達郎(6年ぶりのオリジナルアルバム)
達郎良いですね、僕も大好きです。
だって達郎聴きまくり世代だもんね。
海に向かう車(当時は赤のスターレット)の中で友達と何度も何度も聴き、合唱に近いくらい歌いまくったな。
今はCDだけど80年代なんてカセットテープだからその内擦り切れるんじゃないのくらい聴きなおしたもんです(何度運転中に巻き戻せって言われた事か)
年がら年中聴いてた曲は「クリスマス・イブ」、やっぱこれは僕にとってNo1の名曲ですね。
この曲は自分の葬式に流してもらいたくらい愛してます。
達郎さん、僕も高校生の時代からずっとファンです・・・ということは30年以上も、
第一線でご活躍されているのですね。ほんとうに素晴らしい。
ところで姉さん、日差しも暖かくなってまいりました。
山菜で一献行きましょうよ、近々。
カンテラさま
そう、まさにジャスト・マイ・エイジですなぁ
聴いただけでスターレットの全開の窓から入る風を感じるぜ
コンサートでもほとんど一緒に歌えるから不思議やわ、どんだけ聞き倒したんやと・・・
葬式には流してやるから安心召されよ、しかと聞き届けた
私もどんな曲流したいか考えとこっと
fukuchiさま
おお、ここにも正しい達郎ファンが!
歌の力って大きいすね、コンサートではすごく勇気をもらった気がします、この感覚は本当に久しぶり、すげー嬉しかった
暖かくなってきましたが、ここにきてまた寒暖差が激しくなってきましたね~
どうか体調にはお気をつけてくださいませ、何しろお忙しい身ですもん
一献いいすね、是非行きませう