捜査官X 日本語字幕版を試写室で- 甄子丹 ドニー・イェン

今日、試写に行ってきました。
ネタバレなしですが、映画を観てないとかなり「なんじゃこれ」な話。

試写ながら、最近ではギリギリに駆け込んでしかも慌てたまま間違えて入ってしまった「はやぶさ遥かなる帰還」以来の満員御礼(笑)。
(ほんま、この慌て者をどうにかしてほしい。いや、東映本社としか教えてくれなくて何階の試写室か教えて下さらなかった方のせいにしちゃいます、うんにゃ、なんもかんも確認しなかった自分が悪い。始まった「はやぶさ」のOPクレジットでやっと気がつき、無作法にもそこで席を立った最低な奴は自分です、あの回に試写室にいた皆様、ならびに最悪のルール破りをしてしまったこんな私を、正しい試写室にご案内くださった東映の方々、誠にすみませんでした!)

さて、この映画の素晴らしさについては、さんざ書いてきたのでニ点だけ。

知人によると、この日本公開のフイルムがどうやら中国内地版らしいという噂がTwitterで一時取り沙汰されたそうですが、両方見た自分としては日本公開のこれは、香港版BDにはない冒頭のクレジット「1917年、雲南のある小さな村・・・」というのが入っているだけで、中国内地用に差し替えられたカットも元通り、本編の内容は全部香港版と同じです。当然エンドソングもそのまま。

多分、その感想の元となった担当者の方はカンヌで観た初版とこれが違うと判断されたのでしょうか。
実際、ピーター・チャン監督はカンヌギリギリまでフイルム編集していたので、カンヌ版と、中国内地アジア公開版とはもともと少し違うらしいじゃないですか。(自分カンヌ版は観てないので違いはわかりませんし、読んだ覚えはあるのですが2,700件もある記事を捜すのがめちゃめんどくさいので割愛、ごめんなさい)

実は昨年私の親友が代わりにカンヌでこの映画を観て来てくれて、プレスシートもお土産に持って帰ってきてくれたのですが、彼女は夕食で飲んだワインが効いたらしく、その時半分寝てしまったそうです(カンヌでの上映は夜中でしたからね!)。もったいない、とほほ。

言語はやはり金城武くんの四川語を活かした普通語。
ちなみに広東語バージョンではドニーさんは当然のこと、金城くんもタン・ウェイちゃんもふたりとも自分で広東語をあてていました。(広東語版でも、なぜか惠英紅とジミーさんはそのまま別人の普通語)
あああ、ソフト化の際には是非とも広東語バージョンも収録してください、お願いします。

さて、三国志英傑伝よかぐっと少ない台詞になんとなく話をわかった気でいた自分でしたが、実は盲点が。

盗賊団と理解していた「七十二地煞」、日本語台詞を読むと、どうやら盗賊ではなく、西夏族の生き残りとされていました。中文ではそこまではサッパリわからんかったわ。

西夏族といえば11世紀~13世紀にかけて西夏王国を築いたチベット系タングート族のこと。(その西夏陵墓のあたりは現在、カラホト遺跡で有名な寧夏ホイ族自治区にあたります)チンギス・ハーンにより18万人が虐殺され滅んだとされている民族です。
それがなぜ、1917年に泣く子も黙る数々の狼藉を?とも思うわけですが、まぁ映画なので細かいことはキニスンナという範疇かもしれません。
さすがに映画の台詞にあったみたいに実際には80万人も殺されてはいないらしいし、しかも本来の仇はモンゴル人だけど、あれは一種の虐げられた民族、という象徴としての西夏族だったのでしょうか。

酔っぱらいなので調査も限界。
そのうちに気が向いたらまた詳しいことは調べるかも調べないかも。

最後に
あらためてスクリーンにて日本語字幕で観た「捜査官X」サイコーでした。
あのショットもこんなシーンも全てまったくもって素晴らしい!そしてやっぱり音響は大事なんだなぁと感じた次第。すごくいい。
あれ、設備がしっかりした劇場で観たらもっといいんすよね、うわ~行きますよ劇場!

追記:
試写であらためて思ったこと。
「ここよか、もっとデカイスクリーンで観たい!」
公開館調べて一番大きいとこで観たいったら観たい。
観られる環境にある方は絶対に映画館で観てください。もうね、DVDやBDとは全然違うから!

捜査官X(原題・武侠)
邦題を知った感想(ネタバレなし)。

原題「武侠」として観た時のレビュー。
↓ 壮大にネタバレしてるので、未見の方は読まないことをお勧めします。
武侠 香港BDにて鑑賞-ドニー・イェン 甄子丹

捜査官X日本語予告編
http://movies.fc.yahoo.co.jp/8/67/
捜査官X日本公式サイト
http://www.sousakan-x.com/

追記の追記
日本公開バージョンが香港版と同じでホッとしていたら、今度はtwitchにこんな記事が。
仏を除いた欧米の配給権を買ったワインスタイン社がタイトルをいち早くWU XIA(武侠)からDRAGONに変更したということは、ネタバレ全開のレビューにも書きましたが、どうやらタイトルは変更しない方向になった模様、ではなく少なくともドラゴンでなくなったみたいです。

しかし、新たにアメリカ市場向けに編集をし直しているようで、それはもともとワインスタイン社との契約内容というか最初からの約束事に含まれていたとどこかで読んだような。
恐らく、徐百九のバックストーリーや哲学的思索部分がカットされて甄子丹のアクション映画色を強くするのでは・・・と記事の記者は想像しています。
カンヌ直前に購入したはずなのに1年近くたった今もまだ公開されないので、気にはなっていたのですが、アイヤー、ひょっとしたらアメリカ版「武侠」は違う映画になってしまうのでしょうか(涙)。

 

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捜査官X 日本語字幕版を試写室で- 甄子丹 ドニー・イェン への2件のフィードバック

  1. あやりん のコメント:

    こんばんは。今日から名古屋地区でようやく「関羽」公開されました。初日はクリアファイルが先着50人にもらえるため張り切って30分前に到着しましたがガラガラでした(涙)そのおかげでファイルゲットできましたが・・・。
    三国志の内容も何も知らずで、ストーリーあまり理解できないままでしたがドニーさんが映っている時間が長いだけで満足(笑)でした!
    シブくてステキでした。
    ケイコママは生ドニーを見たことありますか?撮影の現場見たいな~見れたら興奮しすぎて変な夢見ちゃいそうですけど!

    • ケイコママ のコメント:

      あやりんさま
      「三国志英傑伝 関羽」名古屋公開おめでとうございます。
      30分前の到着、素晴らしい!

      私も人がたくさんいる劇場でドニー映画を観ることは稀です。
      捜査官Xの試写はめずらしく満杯で、ちょっとテンションあがってしまいました。

      生ドニーさんは見たことないです。多分お目にかかることもないでしょうし
      ヘタレなんで・・・
      アメリカのDVD特典みたいにダラダラ1時間くらい現場メイキングを
      収録してくれれば、それで幸せかと。

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