先日、東京上野の文化会館にレニングラード国立バレエ団(ミハイロスキー劇場)の「海賊」を観に行ってきました。
キャストは
コンラッド ファルフ・ルジマトフ
アリ レオニード・サラファーノフ
メドーラ ツ黴イリーナ・ペレン
ギュリナーラ タチアナ・ミリツェワ
昨年、「ジゼル」を久しぶりに全幕観てやはりバレエは通しで観てなんぼ!と気持ちを新たにした自分。年末に、キャンセル分でしょうか、売りだしていたこのチケットをゲット。お得でした。
かつてルジマトフがこのバレエ団の芸術監督に就任していた際に、彼が演出した3幕を2幕に短縮した改訂版の「海賊」。
冗長な部分を現代に合わせて場面をカットしたというルジマトフ版は、スッキリまとまっていていいような、少し短すぎるのではと感じるような、不思議な感覚。
ルジマトフ本人は当たり役と謳われたアリではなく、海賊の首領、コンラッドとして出演。
彼がアリを踊ると、ほかの役が霞んでしまうと言われただけに、このコンラッド役は、存在感が格段に増して非常によかったです。
コンラッドってこんなにカッコよかったんだ!と観客に思わせてしまう、さすがルジマトフ!
だからでしょうか、登場するそれぞれのキャラクターがとても立っていて観ていてすごく新鮮でした。
なおのこと、もう少し観ていたいなぁとも思わせるところがなんとも。
でも、この腹八分目感覚が魅力とも言えるんですけどね。
アリのレオニード・サラファーノフはあの超有名なパ・ド・ドゥを素晴らしい跳躍力で魅せてくれて、大興奮。美しい人だなぁ、と口あんぐり。
金髪、10等身の彼は一新された衣装もライトなゴールド系で、これまた鮮やか。
ハーレムでのコール・ドもさすがミハイロスキー。豪華絢爛、夢のような世界を(いや、実際夢なんだけれど)うっとりさせてくれます。
オーケストラもレニングラード国立歌劇場管弦楽団でめちゃよかった。
こういうのってデカイっすよね。
さて、自分がルジマトフを前回観たのは2010年の川井郁子さんとのコラボ「COLD SLEEP」。
ここでの彼も素敵でしたが、やはりこうしてバレエを踊っているのを観ると、やっぱり「いいなぁ」と心から思います。
そういえば、近年のルジマトフで一番驚いたのは実はロシアのテレビ番組。
02年ソルトレイク五輪銀、02の世界選手権で金メダルに輝いたフギュアケート、アイスダンスのロバチェワ&アベルブフ組。
このイリア・アベルブフが仕掛けた、ロシアの芸能人と一流フィギュアスケーターがカップルになって勝ち抜きフギュアスケート選手権をするというЛедниковый период(Ice Age)という番組がありまして。ロシアで人気を博しました。
2010年にその続編、Лед и пламень(Ice & Fire)というタイトルの今度はスケートとダンス両方のパフォーマンスで競うという企画番組で、なんとルジマトフがダンスパートのジャッジとして出演していたのであります。まさかまさか、そんなところで御尊顔を拝するとは夢にも想像してなかっただけに、これにはかなり驚きました。
最後にそのルジマトフ審査員のお姿を。
踊っているのは2002年ソルトレイク五輪男子シングル金メダリスト、溺愛するアレクセイ・ヤグディンとロシアのセクシータレント(?)マリア・コジェフニコフ 。ヤグディン、すげぇ。
Ягудин Кожевникова “Red right hand”
そしてルジマトフのジャッジコメントがしっかりあるのはこちら。
ダンサーは、アイスダンスのドムニナ&シャバリン組のやはり大好きなマキシム・シャバリンと若手女優エカテリーナ・ヴィリコワ。
ЛЕД и ПЛАМЕНЬ -Вилкова Шабалин – Мастер и Маргарита