全日本フィギュア選手権 2011 その2

全日本の続き。
女子のSPは若い選手の台頭に心からわくわくしてしまいました。
まずは第1グループ第1滑走の佐藤未生選手。
ファーストコンビネーションから3T-3Tですよ!!!あとでプロトコルを見たらセカンドジャンプはアンダーローテッドでしたが、それにしても素晴らしい。
1996年生まれの、まだ15歳か~。すごい。
このSPの技術点だけを見れば4番目という高得点でした。
第1滑走だったのに、ものすごーく長い間1位にいましたね!

そして、彼女に驚いていたら、鈴木春奈選手や友滝佳子選手などのほかのジュニア世代も堂々とした演技を見せてくれて、いや、感激。
これは世界Jrが楽しみですね。

そんな若い選手が目立ったこのSPで輝きを放ったひとりが、SP1位の村上佳菜子選手。
直前の6分間練習の時からジャンプの調子が良さそうで、その調子を本番にも発揮できたのじゃないでしょうか。
冒頭の3T-3Tなんか完璧。会場が一気に沸きました!
このコンビネーションだけで9.74という高得点。
それにしてもたった1年で滑りがしっかりしてきたなぁと、あらためて感心。
技術的にもそうですが、力強さも加わってこの日は観客に訴えかけるものがすごくありました。
とても素晴らしい演技だったと思います!

翌日のFSも楽しみ!

さて、続いての男子のFSで驚いたのが、宇野昌磨選手。
この人には毎回生で見る度に驚かされますが、今回はマジでド肝を抜かれました。
だって選曲がラヴェルのツィガーヌですよ!
冒頭のバイオリンなんか普通、14歳かそこらの男子が滑れるパートじゃないですよ、それを堂々と滑り切ってしまうとは!しかもしっかりと表現できているぅぅぅぅ。
はぁ~、なんでしょうか、もうスタオベしかないっしょ。

そして今大会フリーは沢山の選手の4回転も拝めてちょっとハッピー。
羽生選手、小塚選手、高橋選手、無良選手、村上選手と一気に4人もが4回転を跳びました。
昔から思うのですが、4回転って成功させたらさせたで結構そのあと、難しいみたいですねぇ。

素人考えだと一番の難所を超えたんだから、あとはスイスイ、とつい思ってしまいますが、本人も舞いあがってしまうのか、心拍数が急激に上昇するのか、その後にミスがでて「ああ、もったいない」というのも、結構見慣れた光景。

ほとんどがクリアーに成功したのに、なんとなくみなさん、そのスパイラルにハマってしまったのでしょうか。その後ミスが出たりしてしまいました。
(高橋選手は、この日歯車がずれてしまったかのようで。前日完璧だっただけに、やはりフギュアスケートって難しいものですな)

そんな流れを断ち切ったのが羽生結弦選手。
前日、慣れない最終滑走にとまどったのか、実力を発揮できなかった彼。しかし、4位で臨んだこのFSではその精神的なタフさがものを言いました。
気迫のこもった素晴らしいエレメンツと演技に脱帽でございます、羽生君すごい。

こっちは当然全力でスタオベっす。ブラボー!!!
いいもの観ました。

試合が終わって携帯を眺めたら、いきなりたくさんの着信メールが。
私が大阪の会場で見ているだろうと想像した友達が一斉に「羽生君すごかったね!」「TVで見て感激した!」「ひょっとして会場で見てた?うらやましい」とメールをくれたのでした。

いつもは業務連絡みたいなメールしか寄こさないこの女達に、興奮のあまりメールを打たせる羽生結弦選手は、やっぱり素晴らしい!

 

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