GPF 2011男女シングル

今年のグランプリファイナル男子シングルは見ごたえがありました!

優勝はパトリック・チャン選手。
SPでは恐ろしい事に4-3で壁に激突。テレビを見ていて思わず「ぎゃ!」と声をあげてしまいましたよ。ひぃ~。
その後、普通に滑ってはいたのですが、直後は案外痛みを感じないもの(らしい)。
FSに影響がないといいなと心配していたのですが、やはりなんらかの影響があったのかもしれません。フリーではジャンプがいまひとつで観てる方もドキドキですわ。
でもショートでの得点がききました。優勝おめでとう。
どうか怪我などありませんように。願ってます。

2位は高橋大輔選手。
いや、素晴らしいフリーでしたね。前日のショートのミスで出遅れたものの、ちゃんとまとめてきました。えらい!
後半の1.1倍つく場面での3A-3Tが効いたわ~。GOEプラスもしっかりついて、このコンビネーションは15.43という高得点。全選手のなかで一番高いコンビジャンプの点数を戴きました。
それに加えて今年の高橋くんはスピンが格段にいい。
プロトコルみたらスピンでレベル4とってるじゃん。ひゃ~すごい。
ちゃんと苦手を克服してくるあたり、さすが世界のトップレベルの選手は違うなぁ。

3位はハビエル・フェルナンデス選手。
4Tと4Sという二種類のクワドルプルを危なげなく決めて、見てて気持ちよかった!
4Sって単独でも基礎点だけで10.50あるのね。高得点です。
まだ20歳だよね、彼、いわば伸び盛りの年齢。うう、本当に今後が楽しみです。

そしてこのフリーで一番興奮したのが羽生結弦選手。
なんというか、非常にパッションを感じましたよ!
「ステップで全力を尽くしたら、最後のサルコーで力尽きました」みたいなことを言っていて、思わず笑ってしまったがな(笑)。なんというかわいい。
今後の課題も見つけたことでしょうから、将来に活かしてくれることを願っておりますよ。FSのみの順位なら第3位です!
全日本が楽しみだ~。

ほんと、気がつけば男子はみんなクワドを飛んできて、見ごたえのあるハイレベルな闘いでしたね。これは世界選手権も期待しちゃいます。

女子シングルは、カロリーナ・コストナー選手が初めてのグランプリファイナル制覇。
おめでとう、カロリーナ。
うんと昔から観てるファンとしては、ミスがあってもこうして最後まで集中を切らさずにきちんと演技をまとめてくる彼女に感無量。
スケートを続けてくれてありがとう。よかったね。

鈴木明子さんは銀メダル。これまたおめでとうございます!
練習では調子がいいと聞いていたので、期待していたのですが、やっぱりフィギュアスケートって難しい。
それにしても今シーズンになってから3T-3Tや3F-3Tを入れてくるその姿勢には頭が下がります。すごいわ!あっこちゃん。
残念ながら、SPでの3F-3TはGOEでマイナスでしたが、次回の全日本では是非決めてください!

3位はアレーナ・レオノワ選手。
大人っぽくなるの早いなぁ、と思ってたらロシアは下の世代にすんごい選手が一杯いたのでありました。その効果もあるのでしょうか、今シーズンの彼女は急激に大人の選手になりましたね。
おめでとう。ロシア国内大会は激戦だろうけど、経験を生かして巻き返せ~。

そして女子の試合で一番驚いたのが実は、ロシアのミーシンコーチ。
生徒のトゥクタミシェワ選手がSPで思わぬミスをしてしまい、氷からあがってきたところを、なんと、やさしく出迎えているではありませんか!
ええええええええと私は目を疑ってしまいました。

いや、本当はとても優しい方なのかもしれませんが、今までなんとなく「ミスした生徒にブリザードのように厳しい人」というイメージがあっただけに、この態度にはかなり驚いた。
ひょっとして厳しいのは男子にだけ?いや、天下のミーシン、女子と分け隔てあるとは思えない。
うむむむ、これはプルシェンコ選手以来の惚れこんだ逸材の証、ということでしょうか。
今回は、グランプリファイナルということもあって、ちょっと緊張があったのかな、トゥクタミシェワちゃん。疲労あるだろうし、ピーキングは難しいね。

最後にアリッサ・シズニー選手の怪我が早く治りますように・・・。
選手のみなさん、本当にお疲れさまでした。

 

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