葉問2 / (邦題)イップ・マン 葉問 香港版DVDのちに劇場にて日本語字幕版―ドニー・イェン 甄子丹

前作、ドニー・イェン主演『葉問』に引き続き期待感たっぷりで観る。香港版英字字幕DVD。
むこうでは葉問の2年後に公開。

おなじみ川井憲次節に乗って1のおさらいのシーンから、と思ったらサイモン・ヤムが突然日本兵に頭を撃ち抜かれてる!えええ!と動揺する間もなく、いきなりオープニングクレジットに突入。

セピア色の画面には雨が降りしきり、ビルの窓からカメラが縫うように屋上へとあがってゆきます。
雷の音に混じって川井憲次のメロディを胡弓の音がセンチメンタルに奏でるなか、大きく 領衛主演 甄子丹 の文字。
前作の葉問1が大ヒットし香港金像奨の作品大賞を獲ったからでしょうか、その文字がなんだかすごく誇らしげに見えてくる。

カメラは、通りをはさんだ隣にある、てっぺんに得と大きい文字を頂いたビルの屋上に接近。
それとともに胡弓に代わりバイオリンの音が重なる。文字の真下には半円のエントランスのある建物。そこに向かうとメロディにコーラスが加わり、動作導演 洪金寶、続いて、導演 葉偉信 の大きなクレジット。
これまたなんだか、とっても誇らしげ。

やがてカメラはその建物の中に入り込み、遠くからカンカンと木人樁を叩く乾いた音が聞こえてきます。その音だけでもう鳥肌が立つ。
中は広いながらも雑然と隅に荷物が置かれた倉庫のよう。床は雨漏りがするのか所々濡れている。
しばらくするとセピア色だった画面に色がゆっくりと満ちてきて、と同時に柱の陰から木人を叩く葉問の姿が。

まるで、葉問1のときに失くした色が蘇ってきたみたいなコンセプト。
泣けてくるじゃありませんか。

ドニー葉問は丈の短い白い中華服に黒のパンツ。
カメラが背後に回り込もうとするとドニーがカン!と足技をひとつ。
しばらくして-葉問2-のタイトルが。ああああ、もうねゾクゾクします。

舞台は1950年香港。
葉問がその屋上の建物を道場として借りうけるところから物語は始まります。
しかし、8日たっても生徒はおろか見学者のひとりもこない。香港でも相変わらずの極貧生活。しかも奥さん身重だし。

翌日、ぼんやり煙草をふかしていると近所のおばちゃんが洗濯物を干しに来る。足を怪我したおばちゃんの代わりに洗濯物を干してあげる主人公。ほんま、あんたはどこまでもええお人や。

そこへ、ひとりの帽子をかぶったイケメン君登場。おお、ホァン・シャオミン。
嬉しくて一生懸命詠春拳の説明をしようとするところに「話なんざどーでもいいよ、手合わせ頼むぜ、負けたら授業料払ってやるから」と若い奴にありがちな不遜な態度(笑)。

観客はここで内心ほくそ笑むわけですね「あーあ、馬鹿だなこの若いの、アンタみたいのが葉問師父に勝てるわけないじゃん」と。
しめしめ、これでお金ゲット!と思ったかどうかは分りませんが(笑)葉問自身も実は観客と同じようにそう思っていて「好(ハオ)」とほくそ笑んでしまいます。

そしていつもの通りに構えると「詠春拳、葉問」という葉問1で流行語になった台詞を言うのですよ。お約束、お約束。これがないとね~。
んで、ここは「中国で一番美しい人」に選ばれたシャオミンといえどもドニーさんに軽くいなされてしまうわけです。
しかし、この美しい人は負けたにも関わらずお金を払うどころか、逆切れしてぷいっといなくなったと思ったら今度は仲間を3人つれて再び葉問のもとへ。

「これが師匠かいな、弱そうじゃん、洗濯屋かと思ったし」とそいつの仲間がまた失礼なことを~。
さすがの温厚な葉問さんも帰宅しようとした矢先のこの訪問はウザかったらしい。
「クンフーを習う気がないなら帰りなさい」と言葉を返すのです。
しかし、そんな空気読める奴らじゃない。「よし、やろうじゃないの」と性懲りもなく挑戦しようとジャケットを脱ぐ3人。「いや、脱がなくていいから」と師父。「何言ってんの?」意味の分らない3馬鹿。「いや、なんでもない」と葉問。

今度はいきなりひとりに「問手(マンサオ)」と構えもせずに手を合わせると、さっさとやっつけちゃいます。
だって、早く帰らないと身重の奥さんがまたお水の列に並んでしまい、なんか皮肉言われるかもしれないじゃないですか!

んで葉問は「だから脱がなくていいっていったのに」とぶつぶつ言って戻ろうとする。
するとシャオミンくん、いきなり膝まづいて「師父!」ですよ。結局、ほかの3人も弟子入り決定。よかったよかった。
満面の笑みで「まずお金払ってくれるかな?」と言ってしまう葉問師父。あたしゃ萌え死ぬかと思いました(笑)。

それから日を追うごとに続々と弟子が増え、寂しかった屋上も賑やかになりました。
そしてある日の稽古中、シャオミンが師父にこんなことを聞きます。
「師父はひとりで10人と戦ったことがあります?」

あるよあるよ、それ見て泣いたもん私!と観ているこちらは心の中で当然答える。

しかし葉問は「そんなのは戦わないほうがいい」とさらりとかわすのです。
けれど、そんなことくらいでめげる世界一美しい人じゃありません。
「じゃ、もしその数人が武器を持って襲ってきたらどうします?」
シャオミンの顔をちらりと見て葉問微笑みながらひとこと「逃げる」

こんな風に、1を見ていたらニヤリとする台詞が、この2にはたくさん登場します。

そして1を見ていたら、の最たる人がヤムヤム演じる親友、周清泉。
映画の冒頭で頭を撃たれていた彼は全ての記憶をなくし、このパート2ではちょっとおかしくなって香港でなんとホームレスとして暮らしている設定です。
かなり無理がある展開ではありますが、それを見た時のドニーさんの演技がいい。
葉問が親友に話しかけようとすると彼は「寄るな!近寄るな!」と詠春拳の真似をして追い払おうとするのです。
当然目の前にいるのがかつての友葉問であることも理解ができません。それを見た葉問は「私のせいだ・・・」と涙を流す。

このシーンの演技についてドニーさんが話している香港の対談番組を動画で見たことがあります。
もちろん理解度がちと怪しい繁体字字幕で見たので話半分に読んで頂きたいのですが、ヤムヤムの芝居にこの時はすごく自然に涙があふれてきたそうです。
それで自分でも勝手に台詞が口をついて出てきた、と。
しばらく泣いていてカットがかかった時、いつもならスタジオの隅ですぐお喋りを始める人間がいるのに、その時は誰ひとりとして喋る人間はおらず、中にはその演技を見て泣いている人もいたとか。

ま、早い話がドニーさんの自慢話です(笑)。

さて、アクションです。
葉問1のアクションは本当に最高でしたが、この2でもその素晴らしさに変わりはありません。
まずはフィッシュマーケットの場面。
もうね、自分としてはドニーさんが長袍着て詠春拳炸裂、ってだけで大満足。なんといっても時間もたっぷり4分以上あるで~。
おまけに、ここでもさっきの台詞がきいてくる。色んな武器を手に持って襲いかかろうとするサモハンの手下たちを前にして師父にシャオミンが言うわけですよ。
「やっぱ師父はひとりで10人と戦うことができるじゃないスか」
しかし葉問は「その話はまずは逃げてからだ」とまたするり。なんかシャオミンの役、憎めませんな。

敵さんの武器に対抗するのは、スノコ!
これを鮮やかに操って蹴散らしていく様はもちろん、相手の包丁をそのスノコを使って奪い取る一連の動きは惚れ惚れするほど痺れます。
なんという粋なコレオグラフィーでしょうか。アクション監督は前回に引き続きサモハン・キン・ポー。
本当にサモハン大哥大ありがとう!

この場面では目立つアクション以外の細かいところにも注目です。
たとえば、襲ってきたひとりの魚屋のお兄ちゃんに対し弟子が横から蹴りを入れようとする、すると葉問は手ではその相手と戦いながらも足ではその弟子の蹴りをバシッと遮る。

これは恐らく彼の、弟子とその兄ちゃん達との間に遺恨を残したくないという気持ちの表れなんでしょうねぇ、実に細かくてキャラが出ている動作でした。

あとはドニーさんの目配りもイケてます。
敵の動きを窺うのはもちろんですが、弟子の縄を切る時も敵から絶対に目を離さない。縄は切っても目は切らねぇ、基本ですよね!

おっと、このシーンでは前作で葉問にコテンパにやっつけられたルイス・ファンが再び同じ役として出てきます。しかし、長い時間が彼を変えました。改心して、いい奴になってます。相変わらず声はデカイけど。
そういえば、逮捕された後の拘置所で葉問はこの金山找のことを金師父と呼んでました。初めて出会った時も武館を開きたいと言う彼に対し師父づけだった。相変わらず律儀な性格がにじみ出てる。

そしていよいよ御大、サモハン大哥の登場です。もうね、太鼓の音ド――――ンで来ちゃいますから。

続いてアクションはいよいよ茶楼シーンへ。
前の作品でもそうでしたが、今回はより一段と師匠衆がいい味をだしています。成龍ファンとしてはお馴染みの顔もいるのでお楽しみに(てか、彼は『錦衣衛』にもおりましたけど)。
それにしてもクンフー映画の「落ちると負け」って発想は日本にはないので、いつ見てもおもしろいなと思います。しかもテーブルぐらぐらだし(笑)。

サモハンとのバトルは、とにかく一見の価値あり。このシーンだけでお金払っても損はない。

かれこれ30年も前からサモハンを観ている人達にとってはこれほどの胸熱はないことでしょう。SPLとは真逆の功夫対決には、髪の毛が逆立ってしまいそうなゾワっとくるものがあります。
こういうアクションがこの二人でまた見られるとは!もうね誰にしていいのかわかりませんが、とにかく感謝、感謝、大感謝。

2度目に観て気がついたのですが、一手ごとに「う」とか「やっ」とか声をかけるサモハンに対し何も言わない葉問との対比が際立ってる。
その対比に、成龍が「成龍アクションの作り方」を実演解説してるTV番組を昔、スカパーで観たことを思い出しました(番組タイトル失念)。

成龍の映画では攻撃の度に敵も味方も必ず声を出しますが、あの短い「やっ」とか「はっ」みたいな掛け声には実はそれぞれに意味があって「下」とか「上」とか「右」「左」「足」とかの意味のある隠語だったんだそうな。
つまり長い組み手で次にどこにいくのかを、その声で相手に教えていたわけです。

これを知った時はかなり驚きました。
実際アテレコして映画になった時に、同じ言葉を入れていたかは不明ですが、とりあえず撮影の時はそうやって声掛けあって動いていたんですね。

一方、昔のユエン・ウーピン監督の作品の中でもドニーさんはあまり声を出しません。だから多分アクション映画撮影の常識ということでもなく、それは成龍組やサモハン組の知恵だったのでしょうかね。
そう思ってみると、このシーンで声をだすサモハンはその時からの癖で声が出ているのか、それとも洪師父としての役作りの声だったのか、どっちだろうかと、ふとそんなことを考えてしまいました。

ところで勝負ですが、これ以上の終わり方はないと思えるほどの理想的な決着のつけ方。映画のなかの人達と一緒に私も拍手を送ってしまいました。すげーよアンタら!

さて、前作よりももっと人格者に磨きがかかったような気がする葉問師父ですが、それもこれも若者を弟子にとったせいかもしれません。
ちょっと動けるようになるとすぐ喧嘩をする、これはどんな功夫映画でも修行ものにはつきものの設定。案の定、葉問の弟子たちもやらかして屋上を追い出される羽目に。

ここでシャオミンに言う葉問の台詞がまたいいですね!
稽古の時といい、このシャオミンはこういう大事なことを言われても、解ってんのか解らないのか、いや、解ってね~んだろうな~と思わせるような表情がとてもいい。
この役は実在の人物で葉問の一番弟子としてその後ブルース・リーに詠春拳を指導する人なわけですが、この時はまだ習い始めたほんの若造。
そうですよね、多分彼がこの言葉を本当に理解するにはもっと時間がかかるはず。それでいいんす、そういうもんです。

葉問もそう考えているのか、すぐに話を切りかえる。
「昔話を聞くかい?」
そして葉問1でルイス・ファンが佛山の自分の邸宅に腕試しに来た時のことを話始めるわけです。
ここでも葉問は金山找と一度言いながら、すぐに金師父と言い直しています。拘置所でルイスに失礼な態度を取ったシャオミンに対してだし、なにか思うところがあったのかもしれません。
細かいけど、この脚本は葉問をどういう人柄か本当にあまさず表わそうとしているのを感じます。

このあとはいよいよ、今回のラスボス洋鬼子イギリス人ボクサー、ツイスターが登場。

前回の佐藤もそうですが、敵役は憎らしいほうが燃える。
燃えるからこそ最後の戦いが生きてくる。シャラビィさん本当に嫌な奴でした。すばらしい。
それにしてもサモハンのやられっぷりは鬼気迫ってましたね。もう、なにもかもかっさらう武打動作でした。「やめてぇぇぇ」見ている人間はすべからくそう心で叫んだでしょう。
ここでの川井節もまた否応なく場を盛り上げます。ああああ、洪師父!

で、いよいよ葉問が仇のツイスターに挑戦するわけですが、ここで長袍好きは会見場に向かう階段をドニーさんがその長い裾をそっと手につまんで登る所作に注目してしまうわけです。

長袍を愛でるというだけならば、葉問1のほうがより堪能できますが、この2でもその姿は健在です。
いいよいいよ~、座ってよしアクションしてよし歩いても走ってもよし階段登ってよし、長袍とはなんというセクシーな衣装でしょうか!この葉問シリーズは長袍好きにはたまりません。
しかもそれをドニーさんが着ているという。

余談ですが、ユエン・ウーピンを一躍ハリウッドの一流アクション監督に押し上げた『マトリックス』。
あの映画でキアヌ・リーブスが身にまとっていた学ランの丈の長い衣装。あれは絶対に長袍を意識してますよね?ね?ね?
「ううむ、長袍がセクシーだということを分っている奴がアメリカにもいたのか!」と親近感を抱いたことを今唐突に思い出しちゃった。
(いや、あれを最初から長袍だと言われると困るんですが。自分にはヤンキー風味の学ランにしか見えなかったので)

ラストバトルはサモハンの時もそうでしたが照明が綺麗です。
メイキングでカメラと一緒にレフ板担当が動いているのが見えましたけど、当り前といっては当り前ですが手間がかかってるなぁと感心しました。
『COOL』とか『新ドラゴン危機一発』とか昔の映画を思い出すと隔世の感ありです。
技術ももちろんですが、美術セットといい、こんなにお金のかかっている映画に出演できるようになったって意味でも。

ツイスターとのアクションシーンは、あえてここでは書きますまい。すげ~と思ったみなさんの感想と多分、まったく同じです。
なのでここは音楽の話を。試合をここでもまた川井節スコアが盛り上げてくれます。葉問がキックを封印されてからの反撃シーンからカウント10後。
とくにこのカウント10後のアレンジはもうね、なんというか血が沸騰してきそうです。やばいです。

勝利に会場が沸き、みなに担がれる葉問さん。しかしひとりだけ茫然とした顔でここでも彼のキャラクターがよく出ています。ドニーさん演技うまい。

場面変わってラジオを聞いてその勝利を喜ぶ街頭の人々。
ある店先で親友のヤムヤム清泉がそばにいた男に「俺は、この葉問を知ってるぜ」と声を掛ける。
すると男は答えます。「知らない奴なんかいないよ!」

そしたらヤムヤムはニッコリ笑ってこう言い切るのです。

「霍元甲、黄飛鴻、葉問、俺、佛山の四大ヒーローだ!」

おおお。ここでその名前ですか!

彼が葉問という名を呼んだことにも、ここまで観ていたらぐっとくるのですが、それに並んで霍元甲(何度も映画化されているヒーロー。伝説の武道家。怒りの鉄拳陳眞の師匠としても有名)そして、もうひとりは言わずもがなワンチャイでお馴染み黄飛鴻。

大いなる功夫映画へのオマージュを捧げたこの葉問という作品をあらためて感じさせる粋な台詞じゃありませんか。
そして葉問の最後のスピーチへと繋がってゆきます。

いいこと言ってます、葉問。でもこれはイギリス人オーディエンスに向けてだけ言ってるんじゃないんだよ、弟子の諸君。これは君たちに向けての言葉でもあるんだよ、特にシャオミンはよく聞くように。

そして、生粋の香港人である監督脚本家は、しいてはすべての中国人に対してのメッセージもここに秘かに込めたのではと、私にはそんな気もしました。
私たちが過去に受けた偏見を今私たちは他の文化や国の人たちに盲目的に向けてはいないだろうか、それでいいのか、と。

イップ監督はこの葉問2に関する雑誌のインタビューでこんなことを言っています。(頑張りましたが、例によって怪しい超絶解釈のつもりで読んでください)
「自分はどこか天の邪鬼のところがあって、すんなりと予定調和とかは好きじゃない。『導火線』の時も(文字では確かに導火線となってたけど、これ多分監督がSPLと言い間違えたんだと思う)馬刑事を最後殺そうとしたら猛反対にあってしまった(でもアンタ結局殺したやんか!)。葉問2でも全員がスタンディングオベーションするのは嫌だったんだ。だから、どうしても1人席を立つ英国人を登場させたかった」
なんだかイップ監督らしいですね。
だから、あの台詞にそんなメッセージが込められていたとしても不思議ではないし、まぁ仮に込められていたとしても中国政府との関係上、ご本人は決して公に口には出さないでしょうけれど。

そしてシーンは葉問が生まれた子供を抱いている妻子のもとに帰宅する場面へと変わります。
生まれた子を嬉しそうに眺めながら「君に似ている」と2回も繰り返す夫には愛情深さがにじんでいます。

この葉問シリーズは老若男女すべての人達に受け入れられ愛された映画です。

動作設計の素晴らしさもさることながら、強くあるということの哲学と美学。
なのに、あえて闘いにむかう男の心情、そしてそれを支える文化への誇りと男同志の友情と家族への愛情。どんな性別どんな年齢の人がどの角度から見ても共感したり憧れたりできるエピソードにあふれていて、だからこそ皆に愛されました。

最後にここは、葉問1で最初に書いた感想をもって終わりたいと思います。

 

ドニーさん、本当に、この役に巡り合えてよかったね。

 

 

 

のちに日本語字幕を劇場で観た後の追記。

葉問1を劇場で観た時も同じことを感じましたが、目を皿のようにしてDVDで何度も観た作品を、あらためてスクリーンで、ああやって日本語字幕で見られる幸せはなんともいえません。公開してくださって本当にありがとうございました。ドニーファンとして、いや、功夫映画ファンのひとりとして感謝でございます。

3人の若者がやってきて「洗濯屋みたい」と言った台詞は日本語字幕では「ウチの大家そっくり」と変わっていましたね。ま、同じようなニュアンスですが。

そしてヤムヤムが「霍元甲、黄飛鴻、葉問、俺、佛山の四大ヒーローだ!」と嬉しそうに語る台詞は、字幕では葉問以外一切名前が出てきませんでした。
ううむ、結構この映画の肝だと思ったのになぁ。
字数の関係か、伝説の武道家とはいえ、いきなり出てくる名前なので(功夫映画ファンしかわからないという危惧でしょうか)説明不足になるのを嫌がったのか。
日本でも2011年中にDVDとBDが発売になるので日本語吹き替え版を見るしか、その理由は解らないかもしれませんね。

今まで、「ドニー作品を日本で公開しないなんてキィ~」と思っていましたが、あらためて初めて見た時の感想を読むとすごく必死に台詞を聞いてるのがわかります。最初から日本語字幕で観ていたらこの私が気がついたかな、というところまで。

そう言う意味では日本語字幕がないのも嫌なことばかりでないな、と。あ、でもやはり日本で公開して欲しいですけどね!

もんのすごい時間がたってからの追記:
上述のウィルソン・イップ監督のインタビューについて新たに分ったことがあったので別にエントリーしました。
導火線 小ネタ-ドニー・イェン 甄子丹

イップマン 葉問 日本公式サイト

川井憲次さん公式サイト

葉問2オフィシャルサイト/簡体中文、繁体中文、英語

Ipman 2 USオフィシャルサイト

IP MAN 2 Bande Annonce(仏語予告)師父がフランス語を!

Ip Man 2 / Deutscher Trailer(独語予告)師父がドイツ語を!

葉問 /(邦題)イップマン序章 香港版DVD後に劇場で日本語字幕版-ドニー・イェン 甄子丹
MOVIX三郷8周年記念特別企画・『イップ・マン 序章』『イップ・マン 葉問』100円上映会!その1-ドニー・イェン 甄子丹
イップ・マン小ネタとイップ・マン3、MOVIX三郷『イップ・マン 序章』『イップ・マン 葉問』100円上映会!その2-ドニー・イェン 甄子丹 

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