今のようにCS放送のない時代、西武ファンがホームの試合中継を見るためにはテレビ埼玉のライオンズアワー、ラジオでは文化放送のライオンズナイター。そして、NACK5のサタデー&サンデーライオンズを聞くしかありませんでした。
NACK5とは、FMでありながら何故かライオンズ中継をすることで有名な埼玉のローカル局のこと。
あれは06年のライオンズ対タイガースの交流戦でした。当時住んでいたマンションが外壁工事を行うというので、スカパーのアンテナを取り外していた私。 どうしたらタイガース中継を見たり聞いたりできるだろうかと奮闘する毎日のなかで、たどり着いたのがNACK5だったのです。
この局のユニークなのは、この野球中継には解説者がいないこと。ひたすら実況アナウンサーひとりが、落ち着いて、しかしちゃんとライオンズ熱を帯びて実況するのですが、聞いていてこれが、ものすごく新鮮でした。
このラジオ中継がいたく気に入った私は、ライオンズとの交流戦では毎年、絶対にNACK5を聞こうと心に決めたのです。
が、ウィークデーであろうと関係なく、タイガースファンは球場に駆けつけるという事実を、西武側が知ってしまったのでしょう。残念なことにその年以降、タイガースとのドーム戦は週末以外にしか組んでくれません。
そう、このFM局は土日しか野球中継をやらないから、その時以来、私も聞く機会がないのです。
さて、そんな風にNACK5もない木曜の昨日、仕事から自宅に戻ると、試合は阿部投手のワイルドピッチで6点目を献上したところでした。
その後、桧山選手の技ありヒットに続きブラゼルの2ランで盛りがったものの、反撃もそこまで。
正直私は7回、代打桜井君の打席を見て負けを覚悟してしまいました。
投手は先発から二番手左の三井投手に交替したばかり。平野選手は左にそれほど打率は悪くないはず、むしろ彼にセーフティの格好でもさせて撹乱しても良かったんじゃ?
まぁ決めるのは監督です。そして新しい監督を迎えるってことは、少なくとも1年は、代打の人選やタイミング、継投のちぐはぐさに、ファンも耐えなさいってことなんでしょうか。
4連勝のあとは見事な3連敗。昨日のような試合こそ、NACK5でまったり聞きたかったなぁ、とほほ。