ついさっき、東京六本木で行われたTIFF東京国際映画祭のオープニングを飾る「1911」を観てきました。
総監督
成龍(ジャッキー・チェン)
監督
張黎(チャン・リー)
出演
成龍(ジャッキー・チェン)
趙文迹пiウィンストン・チャオ)
李冰冰(リー・ビンビン)
孫純(スン・チュン)
陳冲(ジョアン・チェン)
最近のくたびれたオッチャンや埃まみれな姿は別に嫌じゃなかったけど、あらためてこういう役の成龍を見ると「はら~この人ええ男やわ~」と感心してしまいます。
扮するのは黄興という、孫文の右腕として革命軍の大元帥を務めた男。
いつもの笑顔はほとんど出ませんが、んま、演技うまいから問題なし!
しかし、全編普通語吹き替えなので、当然成龍の声も配音演員です。
始まってすぐ、台詞を聞いて驚くとともに思ったのだけど、私、彼の普通語配音を初めて観たんだと気がついた。
自分が成龍映画を観始めた頃はまだビデオデッキすらない時代だから(ふるっ!)当時映画館では広東語版を鑑賞。
しかもその声がアフレコで別人だったということも随分あとになってから知った事実。
そんな馴染みもあって、やはり本人の声か広東語配音の方が自分としてはしっくりくる。
それがいきなり普通語吹き替えで、しかも本人とは雰囲気すら1ミリも似てないためか、慣れるまでに少し時間がかかってしまったのでした。
演技の節々で「ああああ、これが本人の声ならなぁ」と何度も思ったのが、仕方ないとはいえ少し残念だったかなぁ。
それにしてもすごい人数の俳優さん出てました。
李冰冰は最初キャスティングを聞いた時に「成龍の妻役って大丈夫だろうか?父娘に見えないか?」などと心配したのですが、まったく問題ありませんでした。一安心。
とても彼女に似合う役、雨の中ドロドロなのにお美しい。
それにしても戦場シーンが多いうえに、登場する人物の数がとにかく多いこの作品。
個体認識がさっぱりできずにちょいと苦戦。
中国映画が少々好きみたいにここに書いていましたが、と~んでもない!中華芸能人なんかほとんどわからない、好みが片寄りすぎでまったくもって勉強不足だということが心底わかりましたでございます。とほほ。
主役級の役以外で識別できたのは姜武と房祖名と余少群と杜宇航くらいなもので。
そういえば、陳冲(ジョアン・チャン)が相変わらずよかったなぁ。
彼女を最後に観たのは姜文監督の「陽もまた昇る」か。その作品でも彼女はいつもの通り、ユニークなキャラクター。
今作もやはり一癖も二癖もありそうな演技で存在感が光りました。
彼女の中華名を今、初めて書いたのですが、中国語で冲という字には「激しいきつい強烈」という意味があるのですね。なんだかとっても納得した次第です。
「1911」11月5日から日本全国一斉公開
「1911」日本公式サイト
sina新浪娯楽「辛亥革命」サイト
辛亥革命香港予告
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辛亥革命日本予告
辛亥革命成龍功夫編
最後に、上映前には舞台あいさつもあって成龍はもちろん、ショコタンや江角マキコさんも登壇。(前日の来日会見の模様はこちら)
今ちょうどサンダーアーム3の撮影中でこの2日間で1時間しか寝ていないと言う成龍。
「震災後、初めての日本での映画祭だからどうしても来たかった」とコメントをくれました。
ありがとう、「愛心無國界311燭光譎囗vのライブ、観ました。あらためて心からあなたに感謝します。
それにしてもショコタン、かわいいな~もう。
「こうしてジャッキーさまと同じ舞台に立てるなんて、きっと中川家の先祖代々の霊が今頃後ろで喜んで酔拳の型をやってると思います」
なんてナイスなコメント(笑)笑っちゃいました。
ところで「孫文の義士団」のあのトレビアンなオープンセット、あれ以来、色んな映画に使い倒されてますな~。
谷垣さんに聞いたら「レジェンド・オブ・フィスト」も同じだし、恐らく「李小龍 Bruce Lee My brother」も「1911」のあのシーンもそう。
一瞬も観てないけど、くさいのは「大武生」もそうなんじゃないか(笑)。
最近中国でこの辺りの年代を舞台にした映画が増えてるのは絶対にこのオープンセットの存在がデカイと思う。
まぁ、あれだけ素晴らしいセット作ったんだから、使わなくちゃね!
最後に、あまりにこの写真がよかったのでちょっと貼らせてくださいまし。
ははは、余少群です。前にも書きましたが、本当に現代に生きる人とは思えない。