結構お酒が好きで、仕事だなんだと蒸留所に行ったりする機会もあったりします。
が、プライベートで実際に行くこともあったりして(笑)。
以前、札幌ドームにタイガースの試合を観に行った時のこと。
試合が終わり、すすきので食事をして「さて、もう一杯」そんな流れになって、ふと見上げると「ニッカバー」の看板。
「おお、ウイスキーでも飲むべ!」とそのお店に。
当然、友人と私はカウンターに陣取り、バーテンダーの動きを眺めます。
さすが専門店、水割りひとつでもとても繊細に作る。
あれこれ質問したり、感想を言ったりしているうちに「そういえば北海道にニッカの工場がありますよね」という話題になりました。
そう、ニッカの初めての蒸留所であり、ブランド名のひとつにもなっている余市はたしか北海道。聞けば札幌からでも電車とバスを乗り継げば行けるらしい。
早速翌日、行ってきました。
ニッカ創始者の竹鶴政孝氏が、寒冷地で湿気もあり良質な水とピート層と大麦の産地で、たるに必要な木や石炭もある、この北海道余市で蒸留所を作ったのは1936年。
驚いたのは、本場スコットランドでも、もうほとんど行われていない石炭直火焚き蒸留法が、ここではまだ行われているということ。
えええええええええ、ガイドさんにそう聞いた時は思わず声が出てしまいました。蒸留時には当然ながら一晩中職人が交代しながら、石炭をくべるわけです。
よく考えたらすごくないですか、この時代に。
当然日本でその方法をとっているのは、唯一ここ余市工場のみ。
国の登録有形文化財に認定された建物の中には、創始者の竹鶴政孝氏とスコットランド人の妻、リタさんが長年暮した「竹鶴邸」もあり見学が可能です。
駆け足でしたが、酒好きには楽しい見学になりました。
本当は写真の一つも撮って、ここに載せるべきでしょうが、夢中になると写真とか何とか、そういうの全部忘れちゃうんだよね!
それにしても、やはり特筆すべきは、いまだに石炭直火焚き蒸留法で作っていると言う点。
なんだか、そう思うと飲む時もちょっと背筋を伸ばしたくなる、そんなウヰスキーです、余市。
追記:
実は乗るバスを間違えてしまったため、ちょうど見学の時間がうまく合わなくなり、せっかくプラべでこっそりと思ったにも関わらず、結局親会社であるアサヒビールさんの方のお手を煩わせてしまいました。
そのうえに飛行機の時間の関係上、急いで見学したために、あとからこの余市工場様よりわざわざお土産を送って頂くと言う非常に格好悪いことをしてしまったのです。ひぃ~すみません。
本当に色々ありがとごうざいました、そして、大変遅くなりましたが、お気遣い感謝申し上げます。