ちょっとーカッコいいドラマを観はじめちゃったわ。ファッション、ヘアスタイル、キャラクター、時代背景、なにもかも楽しい。内容は1920年代イギリス・バーミンガムの「仁義なき戦い」ざんす。
映画版座頭市シリーズがひと段落して、ボチボチ見ていたBBCドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』。Netflixで絶賛配信中なんですが、第2シーズンを観終わっていざ第3シーズン突入と意気込んだら何故か配信が終了していてかなり気落ちしておりました。そしたら、先日配信が再開されていたようでヨカッタヨカッタ。バグだったのでしょうか。めっちゃ焦ったわー。
このドラマ、かなり面白い。
第1次大戦後のイギリス・バーミンガムに実在したというギャング団ピーキー・ブラインダーズのボス、トーマス・シェルビーが主人公。いわばバーミンガム版「仁義なき戦い」と思ってもらってよろしいです。
オープニングを観ただけで、「イケる!」と直感したものは数ありますけど、このドラマもそんなファーストインプレッションを持ちました。
というのも、オープニングに使われている曲が、Nick Cave and the Bad Seeds の Red Right Hand だからであります。うぉー、これは観るっしょ!
1920年代が舞台ですが、音楽は現代の渋い曲を使っており、サントラも素敵。
ドラマとしてはシーズン1の初期の段階で個人的にちょっと展開が遅いのではと感じたりしたのですが、中盤からぐんぐん加速。それとともに選曲のキレも増し、かなり趣味のいいサントララインナップになっております。
キャラもイカしてるのよ。主役のキリアン・マーフィーは『ダークナイト』のスケアクロウで覚えました。個性的な顔立ちと美しい瞳が印象的。この役は彼の当たり役。その敵になるサム・二ールは相変わらず変態だし。あと叔母さん役のヘレン・マックロリーがかなりいいです。いやっほう。こういう女の人が出てこないとね!シーズン2はトム・ハーディもゲスト出演するよ。
ギャングとはいえ、今と違ってツィードのスーツ(ボトムは細め)にハンチング帽というスタイル。これがまたカッコいいのなんのって。
当時は労働者階級の象徴みたいな位置づけだったハンチング帽、田舎くささや野暮ったさのアイコンでもありました。彼等はどんな席にもトレードマークであるその帽子で登場します。
なぜならツバの部分に武器としてカミソリが仕込んであるから。カミソリですよ、カミソリ!いざというとその帽子を脱いで敵の顔を攻撃。顔はもちろん目をやっちまう。なんという中二感満載でヤンキーチックな暗器!もうね、ワクワクしますな。
このハンチング、ドラマの影響でイギリスでかなり売れたらしいです。そしてヘアスタイルは当時の流行をぐっと極端に表現したもみあげ上部からぐるっと頭を取り囲むように刈り上げた、最近ではピーキーカットとも呼ばれている独特のスタイル。これは漲る。私が男なら絶対にこれするわ~。と、思ったらジョン・ハムやジョシュ・ブローリンなどこのカットをしたスターの写真もボチボチ見かけたりする。流行ってるのね?ね?ね?
とにかく、おしゃれでセンスがよく、展開もおもしろいし敵のキャラやその関係性もスリリングで最高。今一番自分のなかでホットなドラマです。
ところで、Nick Cave といえば、映画『ベルリン天使の詩』のライブシークエンスで登場したので記憶に残っている方も多いでしょう。この『ピーキー・ブラインダーズ』のオープニングナンバーである彼のバンドの Red Right Hand は、映画で何度も使われており、なかでも『スクリーム』シリーズが有名。色んなバンドにカバーもされております。
フィギュアスケート好きの自分には、溺愛するソルトレイク五輪の男子シングル金メダリスト、アレクセイ・ヤグディンが引退後に出演していた「元フィギュアスケーターと異性タレントによるダンス&スケートコンぺティション」番組 “Лёд и пламень” で女性タレントのマリア・コジェフニコフ( Мария Кожевникова )嬢と踊ったのも印象に残ってる。ヤグディンほんまかっこいい↓
Ягудин Кожевникова “Red right hand” 10.10.10
ピーキー・ブラインダーズ オフィシャルティーザートレイラー
Peaky Blinders || Series 1 (Official Teaser)
くわしいサントラリストはこちら
Peaky Blinders Music Soundtrack – Complete Song List | Tunefind