甄子丹 ドニー・イェン「甄功夫」

香港に注文していたドニー・イェンの「甄功夫」が届きました。

最初、写真集かと思っていたら、なんとなくその後の報道で武術本と知り、おお、そうなのか!そりゃ2倍嬉しい!と思って届いた本を開いてみたら、やっぱり武術写真集でしたわ(笑)。

写真はモノクロ。
心配したマッチョな裸身もごく少なく、非常に落ち着いた仕上がり。
最近見慣れたモデル風味のファッション系の写真とも違い、武術家甄子丹、ドニー・イェンを表現したかったという意図がよく伝わってとっても好感が持てます。

興味深かったのはジムでのストレッチフォト。
おもしろいもんで、自分、こういう特殊技能を持った人のストレッチシーンってすごく興味がある。
まぁ、ほとんど参考にならないこういう人たちの練習風景で唯一自分にフィードバックできそうな部分だからかもしれません。
たとえば、アスリートの練習前のストレッチとか見るのが昔から大好きでして。
毎年シーズン前のタイガースのプロ野球キャンプ番組、なんてのを眺めていても、なぜかストレッチになるとじっと見入ってしまう(笑)。
だから、これはかなり私得写真。

もちろん、武器を持った写真もあり。
槍やら剣やら、六点半棍や長刀、双刀を華麗に扱っております。
武術も南派洪家拳や、北派蟷螂拳(に自分は思えました)など、あ、当然詠春拳もあります。
こういう写真を見ると、この撮影時にVTRは回してなかったのかなぁ、とつい、欲張ってしまいますね。ドニーさんの表演をぜひ見てみたいなぁ、と。

そういえば、デビュー作の「笑太極」では太極拳の表演がオープニング。さすが有名武術家の母親仕込み。何度見てもほんとうに見惚れてしまいます。
最近は、お茶かなんかのCMで太極拳を披露しているのもありました。19歳の時とはまた違った味わいがあって、あの動きも美しかった。わずか十数秒なんてもったいない。
今度は写真集に続いて動いてるところをひとつ、お願いしたいところです。

文章は、武術全般というよりは、今まで映画で取り入れてきた武器とか武術とかの紹介、という感じ。分量的にはそれほど多くありません。
自分としてはドニーの語る武術に並々ならぬ感心があったので、ちょっぴり残念。
と、いって中国語で武術を語られても、ニュアンス程度すら汲みとるのにどれくらいの時間がかかるのか、想像もできませんが(笑)。

そう思うと、自分自身のアクションについてあれだけの話を率直に綴った「ドニー・イェン アクションブック」って貴重な本だったんですな。

この本が日本でのみの発売って、今考えたら奇跡的なことだったのかも。

 

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